代表本田徹が、「地域医療連携」を実践し優れた成果をおさめている個人・団体を褒賞する第2回杉浦地域医療振興賞を受賞することが決定しました。7月4日(木)には、都内で授賞式が行われます。
本田徹は、NPOシェアの代表を勤めつつ、長年、東京都山谷地域を中心に生活困窮者への医療援助活動を続けてきました。1984年に無料診療所でのボランティア診療を始め2008年には地域の医師・看護師・薬剤師・介護福祉・宿泊事業者や行政関係者等と共に「山谷・地域ケア連携をすすめる会」を発足しました。このネットワークにより、ホームレスや、施設で受け入れ不能とされた生活困窮の認知症や慢性疾患患者が、安定した地域生活に移行できた事例が数多く出ており、日本や世界に発信しうるモデルケースとなっています。
*シェアは、山谷地域で直接的な支援活動を行っていません。
本田の地域医療活動は高く評価されており、これまで独自の信念で地域医療をしている人に贈られる若月賞(2007)や、社会福祉の向上に尽くした個人・団体に贈られる毎日社会福祉顕彰(2012)等を受賞しています。また、今年6月17日には、NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられました。

本田 徹(ほんだ とおる)
医師、(特活)シェア=国際保健協力市民の会代表。プライマリ・ヘルスケア・マネジメント修士課程修了。現在、東京都台東区浅草病院に勤務し、山谷の地域医療や在宅診療・ケアに訪問看護ステー ションコスモスと取り組む。山谷・地域ケア連携をすすめる会 委員長。山谷・山友会の医療ボランティア。
1947年愛知県生まれ
1973年北海道大学医学部卒
1977年青年海外協力隊のボランティアとしてチュニジアに派遣
1979年長野県佐久総合病院に勤務
1988年シェア代表に就任、カンボジア母子保健活動に参加
1991年タイ国マヒドン大学でプライマリ・ヘルス・ケアを学ぶ
1995年阪神淡路大震災緊急医療支援に参加
1996年堀切中央病院勤務(院長)
2008年浅草病院勤務
2011年東日本大震災緊急医療支援に参加
受賞:大山健康財団健康激励賞(2001)、第16回若月賞受賞(2007)、毎日社会福祉顕彰(2012)
本田の経歴や著作「本田徹 代表あいさつ」ページ
杉浦地域医療振興賞について
一般財団法人 杉浦地域医療振興財団によって、「地域医療連携」を振興することを目的に、「地域医療連携」を実践し優れた成果をおさめている個人・団体を褒賞します。
日本はこれから世界のどこよりも早く超高齢社会を迎えます。杉浦地域医療振興財団は、地域医療の課題を、医師、薬剤師、看護師等の医療従事者及び介護福祉従事者等が個々別々に解決すべき問題として捉えるのではなく、これら多職種が地域医療分野で連携して活動する社会システム(地域医療連携)を構築することによって、解決しなければならない問題であると考えています。
2013年6月25日