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お知らせ

国際協力NGOシェアは
おかげさまで40周年を
迎えることができました

この40年間、皆さまのご支援ご協力のおかげで、
医療従事者・保健ボランティア・保健行政担当者・女性普及員・医療通訳者・・・
たくさんの「いのちを守る人」が育ちました。
改めて、心より感謝申し上げます。

2023年8月末日 シェア=国際保健協力市民の会 一同

「いのちを守る人を育てる」シェアの40年のあゆみ

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1983年設立当初

国際協力NGO
シェア=国際保健協力市民の会発足

インドシナ難民救援のために設立された国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター」の中で、 国際医療協力を目指す医師、看護師、学生などのグループ「シェア」が発足。 緊急医療支援のできる団体を目指し、1985年にエチオピアの干ばつによる飢餓被災民救援として約1年間にわたり外来患者への医療支援を行った。

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SHARE staff voice

創立のころのシェアには、具体的な活動現場はなく、途上国の医療・保健問題を話し合う共通の場を持ちたい、くらいの気持ちだったと思います。

本田 徹

前代表理事、現理事

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創立のころのシェアには、具体的な活動現場はなく、途上国の医療・保健問題を話し合う共通の場を持ちたい、くらいの気持ちだったと思います。私を含め数人が、青年海外協力隊とか、赤十字、日本政府派遣の活動で海外を経験していました。右も左も分からないけれど、医療における南北の格差を減らし、公正なものにしたいという思いは、当時皆が強くもっていたと思います。

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1985年

カンボジアで母子保健活動開始

内戦で疲弊していたカンボジアへ医療スタッフを派遣しJVCと母子保健活動を開始。 難民キャンプ等への支援だけでなく、元々難民が住んでいた地域を変えていくことが人々の健康につながると感じていた。 そのため予防と治療を柱に、郡病院や診療所スタッフへの人材育成や保健教育など地域に根ざした保健活動を行った。

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1990年

タイで地域保健プロジェクトを開始

衛生状態が悪く下痢が問題であったタイ東北部において看護師、工藤芙美子が単身でタイに渡り活動を開始。下痢は当たり前と思っていた村人が原因に気づき自らの行動変容や問題解決できることを目指した。井戸掘り、トイレ作り等を通して村人自身で下痢予防ができるようになった。その後1994年からエイズの活動を開始。

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1991年

在日外国人のための医療相談開始

国内プロジェクトとして外国人のための医療相談を開始。当初は事務所にて外国人の電話相談、対面での相談を受けていたがその後、外国人コミュニティと共に出張健康相談会を行うようになった。現在は日本に住む外国人が安心して保健医療サービスを受けられるよう、母子保健を中心に、外国人コミュニティや自治体と連携した取り組みを行っている。

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2000年

東ティモールで活動開始

インドネシアから独立決定後にインドネシア軍により全土で破壊行為が行われ、医療施設も壊滅状態となった。シェアは診療所を再建し、日本から医師、看護師を派遣。診療活動、医療者へのトレーニング、保健センターの運営の支援を行った。その後保健スタッフや小学校教師を対象に保健教育のできる人材育成を実施した。

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2011年

東日本大震災緊急支援・復興支援

シェアはこれまでに阪神淡路大震災や中越地震等でも緊急支援活動を行ってきた。東日本大震災直後に、宮城県気仙沼市にて在宅、避難所、仮設住宅の被災者への健康相談および診療ニーズの把握など、市への側面支援を行った。その後現地NPO生活支援プロジェクトKの立ち上げと仮設住宅の健康支援を3年間実施した。

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2020年

取り残された人々のための活動を

新型コロナウイルス感染症の貧しい人への影響は深刻だ。必要なものを備蓄できず、医療制度の整っていないところでは、貧困のため医療を十分に受けられなかったり、予防ができずに感染してしまうこともある。シェアは、感染症の危機においても国内外の取り残された脆弱な人たちのために活動を行っていく。

次の50年目を見据えた、
これからのシェア

2028年までの中期計画と重点取り組み

45年目となる2028年までの中期目標として、「困難な状況にある母と子の保健医療アクセスを改善する」を掲げています。また組織として「持続可能な事業体制・基盤の構築」を重点的に取り組んでいきます。

重点的な取り組み:母と子の保健医療アクセス改善

国内外の困難な状況にある母と子の保健医療アクセス改善への取り組みを行います。具体的には地域の保健人材育成、保健行政強化、新規事業国展開に注力していきます。さらに事業を通じて政策提言や市民社会への啓発を行い、それを事業にも反映させていきます。

2028年までの目標

  • カンボジア:女性子ども委員会や保健セクターが、子どもの健康増進活動を主体的にできるようになる
  • 東ティモール:地域の保健人材育成/母子保健に関して省庁レベルでの制度づくりに貢献する
  • 日本(在日外国人):母子保健通訳に取り組む自治体を増やす
  • 新規活動国:新規事業形成を1つ以上実現している

持続可能な事業体制・基盤の構築

2つの観点「社会課題解決を加速するための仲間づくり」「やりがいを持てる健やかな組織づくり」で取り組みをおこないます。

1社会課題解決を加速するための仲間づくり

シェアに共感してくださる仲間を増やしていくために、シェアへの入り口となる効果的、計画的な広報、イベント開催、ボランティアメニュー等の拡充に取り組みます。事業の主な資金が途切れた場合でも事業を止めずに続けられる財政基盤の強化拡充のために、支援者数1,000名増、年間寄付金収入4,000万円を目指します。また、組織戦略(広報・ファンドレイジング)の構築とPDCAサイクルの定着を進めていきます。

2やりがいを持てる健やかな組織づくり

職員がやりがいを持てる待遇・勤務制度と職場環境の構築、組織的人事と組織内キャリアパスの実現、業務標準化による時間の創出に取り組みます

代表ご挨拶

シェア代表理事

仲佐 保

シェアは、1983年から国際保健NGOとして、エチオピアの飢餓被災民の緊急援助から始まり、 その後、プライマリ・ヘルス・ケアという、地域の人々の自立と健康を目的に、 カンボジア、タイ、南アフリカ、東ティモール、日本での活動を継続してきました。
私たちシェアの一つの特徴は、海外での活動だけではなく、取り残されそうな人々のための活動として、 在日外国人への支援も継続してきたことです。
多くの支援のもと、本年8月に40周年を迎えることができました。
この中で、タイのように経済成長をし、私たちとともに活動をしてきた保健医療従事者らが自分たちの国の保健医療の 提供をできるようになっている国もあります。
カンボジア、東ティモールでも、母や子どもの死亡率も減少してきました。 半面、相も変わらず、貧しい人は、さらに貧しくなり、状況が悪化している地域もあります。
さらに、 コロナウイルス流行という感染症災害、ウクライナにおける戦争災害という2つの災害が世界中を苦しめています。
このような時こそ、シェアが取り組んできた「すべての人に健康を」のための活動の重要性は高まっています。
現在も、シェアは東ティモールとカンボジアの母親と子どもたち、そして日本で苦しんでいる在日外国人のための「寄り添う活動」を継続しています。
今回、40周年記念ページで、これまでのあゆみとこれからのシェアを皆様と分かち合います。
引き続き、皆様のご支援よろしくお願いします。

Donation

シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。