2024夏《天の川募金キャンペーン》
キャンペーン
カンボジアでは、現地の自治体組織「女性こども委員会」が主導する
子どもの健康増進活動を、保健ボランティアとともに進めています。
東ティモールでは、リプロダクティブ・ヘルス*を促進する人材の育成を始め、
学校で性に関する授業が実践されています。
日本では、母子保健場面での医療通訳の依頼急増に対応するため、
医療従事者との連携強化を進めています。
脆弱な立場に置かれた人々の健康を守るため、「いのちを守る人」を育てること。
シェアのこの目標は、これからも変わりません。
シェアの活動へのご支援を、引き続きよろしく願いします。-------
*リプロダクティブ・ヘルス:性と生殖に関する健康、と訳される。セクシュアリティと生殖のすべての局面で、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること。
2017年~ 2022年に集中的に介入したサンコムトマイ郡では、2024年に入って、女性子ども委員が自分たちで保健センタースタッフと調整し、離乳食教室や乳幼児健診などを主導して実施しています。シェアの現地スタッフを中心とした根気強い活動によって、少しずつカウンターパートの自立した活動が始められています。サンコムトマイ郡での好事例は学び合いのワークショップを通してチェープ郡、チェイサエン郡の女性子ども委員に引き継がれていきます。
女性子ども委員と保健ボランティアによる健康教育の様子
思春期保健の提供が限定的であり、生徒たちが妊娠・出産のリスクや教育機会の喪失に直面しています。シェアは2023年から思春期のリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)を普及する事業を開始しました。中学・高校での性教育を実施できる教員や保健センターで思春期の特徴を踏まえたサービス提供ができる医療従事者の人材育成を行っています。シェアの性教育実践研修を受けて教員たちは、早速、学校に戻って性教育のワークショップを実践しています。
女性子ども委員と保健ボランティアによる健康教育の様子
現在、東京23 区において、母子保健場面における医療通訳サービスを、現場の保健医療福祉従事者の必要に応じて安心して利用できるよう、その仕組み作りを、 自治体等と 連携して進めています。これらの活動を支えているのは、シェアで20 年近く活躍している超ベテランを含む医療通訳者の皆さんです。通訳依頼の増加や新たな言語のニーズに伴い、昨年は新しい医療通訳者を10 名増やすことができました。各医療通訳者のレベルに合わせて経験を積み、全員独り立ちし、現在は54 名の医療通訳者が活躍中です。
医療通訳者たちがシェアの研修を受けている様子
シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。