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思春期リプロダクティブヘルス啓発プロジェクト

活動中

東ティモール

プロジェクト背景

正しい思春期のリプロダクティブヘルスに関する情報提供を

東ティモールの首都ディリの中で一番人口が多いドン・アレイソ郡では、学校に通うために親元を離れて暮らす生徒も少なくありません。近年の東ティモールではインターネットの普及で若者が様々な情報に触れられる一方で、学校や地域での性教育や保健教育の機会は限られており、望まない妊娠をするケースも少なくありません。若年妊娠は、未成熟な体で妊娠・出産をすることで、合併症や早産を起こしやすいなどの健康リスクがあります。また中途退学など教育の機会を失うことにもつながります。これらの状況を改善していくためには、学校で行う保健教育による正しい思春期のリプロダクティブヘルスに関する情報提供が重要ですが、東ティモールでは十分な思春期保健教育がなされていないのが現状です。シェアでは学校の先生たちや保健センターの医療者と一緒に思春期のリプロダクティブヘルスへの取り組みを始めています。
東ティモールの学校では性教育を実践できる人材が不足している

プロジェクト内容

プロジェクトでは学校での性教育を通した生徒へのリプロダクティブヘルス情報の提供と、保健センターによる若年妊婦への適切なケアを促進しています。そのために教員や医療従事者などの地域の保健人材の育成支援を行います。

これから行われるリプロダクティブヘルス事業についての説明をする現地代表巣内

中等・高等学校教員向けリプロダクティブヘルス教育研修

  • 東ティモールの学校教育カリキュラムにはリプロダクティブヘルスに関する教育が含まれていますが、実際に教えられる教員が不足しています。私たちは、生徒に必要な情報を伝えるために、教員向けのリプロダクティブヘルス教育研修を提供しています。
教員研修では先生たちもリプロダクティブヘルスに関する知識をアップデート
保健センタースタッフと思春期リプロダクティブヘルスの課題について協議
新生児遺棄に関する報道

保健医療従事者向け思春期保健サービス研修

  • 思春期の若者が医療施設を利用する際、適切なケアを提供するために信頼関係の構築が鍵となります。私たちは、保健医療従事者の思春期特有のニーズに対応する知識とスキルを向上させる研修を実施しています。
保健センタースタッフの出産ケア研修では知識と実践力を向上
保健センタースタッフが思春期ケアを実践するために、基本の母子ケアを学ぶ
参加型の教員研修に先生たちが発言している様子

今年度の報告

教員研修の継続とフォローアップで活動の定着を目指す

 

対象となる4 校の中等・高等学校教員53 名を対象に、リプロダクティブ・ヘルス教育に関する研修を実施しました。本研修には、ディリ県保健局の教育監査官や教育省・保健省の職員もオブザーバーやファシリテーターとして参加し、関係機関との協力体制を構築しました。研修を受けた教員による授業は計29 回実施され、延べ818 名の生徒が保健教育を受講しました。また、各学校の給水設備やトイレの調査を行い、設備の維持・管理方法について提案を行いました。さらに、地域での受け入れ態勢を強化するため、保健センターに所属する医療従事者35 名を対象に、若年層の特性に配慮したリプロダクティブ・ヘルスサービスの提供に関する研修を実施しました。

参加型のワークを実施する教員研修参 加者

次年度の活動計画

教員研修や医療者への研修を中心に

リプロダクティブ・ヘルス事業は3 年目を迎え、2 年目に開始した教員研修の継続に加え、給水設備やトイレの整備を進めていきます。また、ディリ県メティナロ郡とアタウロ特別県では、学校保健の活動を活発化させるため、新たに学校保健事業を開始します。

過去年度の成果報告

本プロジェクトの
NGOスタッフブログ

  • 【東ティモール事業配信】教えて!生徒にインタビュー 東ティモールの教室ではじめて学んだ「性」のこと

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    • 東ティモール事務所 ロジーニャ・デ・ジェズス・ソアレス
  • 【東ティモール事業配信】お釣りがキャンディー?東ティモールのリアルなお金事情

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    • 東ティモール事務所 駐在員 深堀夢衣
  • 給水設備支援のその後:「ものを大切にする心」を育むには

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    • 東ティモール事務所 フィールドオフィサー オクタビオ・コルテ‐レアル(Octo)

プロジェクト概要

活動期間 2023年2月~2025年12月
活動目的

学校における思春期リプロダクティブヘルス教育と医療施設での思春期対応ケアが普及する

活動対象者

ドン・アレイソ郡の中等・高等学校教員および地域に従事する保健医療従事者

活動地域 ディリ県ドン・アレイソ郡
運営体制

2名(東京担当1名、現地駐在員1名、現地スタッフ3名、アドバイザー7名)

予算規模 700万円
主な支援者・
ドナー・財源

医療貢献活動助成金(テルモ生命科学振興財団)、友愛援助(ベルマーク教育助成財団)、皆さまからのご寄付

Support

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