【東ティモール事業ブログ】教えて!生徒にインタビュー 東ティモールの教室ではじめて学んだ「性」のこと
日本の皆様こんにちは。思春期リプロダクティブ・ヘルス事業を担当しているロジーニャです。
日本の埼玉県では、道路が突然陥没したそうですね💦日本でもそんなことがあるのかと私たちは驚いています。トラック運転手の方の無事をお祈りしています。
思春期リプロダクティブ・ヘルス事業が開始してもうすぐ2年が経とうとしています。(学校の先生への研修については以前お伝えしました。)
学校で先生から「性」の授業を受けた生徒たち。
今回は授業を受けた生徒たちの気持ちに迫ります!
写真1:グループディスカッションの結果を発表する生徒
「『思春期』『生理』『二次性徴』について学びました。一番印象に残っていることは、生理についてです。13歳までに女の子は生理を迎えると知りました。授業で、生理中は特に衛生について気をつけるよう学びました。私は生理になるとお風呂に入らないことがありました。母からお腹を冷やしてはいけないと言われた(東ティモールではほとんどの家庭は水浴びです)からです…。先生に質問したら『水浴びのあとにお腹を温めたらいいよ』と教えてもらえたので、今はそうしています。」
「私の印象に残っている授業は『二次性徴』です。女性、男性それぞれにどんな変化があるのか学びました。自分の身体の変化について知ることができ、男性のことだけではなく女性の生理について学べたことも私にとっては興味深いことでした。私は周りの友人と比べると背は低く、髭も生えてないです。からかわれることはないですが、授業の中でいつ二次性徴が起き始めるかを聞きて少し安心しました。もしできるなら思春期がなぜ起きるのかについて学べたらいいなぁと思います。」
写真2:インタビュー中のロジーニャ(右)
写真3:授業ではカードを使って男女のからだの変化について学ぶ
生徒たちの感想はいかがでしたか?
予想に反して前向きなコメントだったので、私もヘリアも驚いたというのが正直な感想です(笑)。中学生である多感な時期に、生徒たちの救いになる、そんな授業を提供できる先生を育てられたこと、とても嬉しく思っています。
同時に、私が中学生・高校生の頃はインドネシア占領下で、性に関することは学ぶことなく(独立闘争時代だったので、それどころではなかったということなのでしょう…)、今「性」について学べている子どもたちを羨む気持ちが私にはあります。
写真4:今年1月に新たに実施した教員研修
「妊娠のメカニズム(受精・着床)、安全な妊娠、セクシュアリティ」について
今年1月、新しい3つのトピックで教員研修をおこないました。
思春期リプロダクティブ・ヘルス事業を担当している私とヘリアは13歳離れているので、私とヘリアでも学んだことは違います。年齢の違いで学ぶ教育内容が違う、そんな国であってほしくはありません。私はシェアのスタッフとして、なるべく長くそして多くの地域で性について学べる生徒が増えるよう、先生方への研修に力を入れていきたいと思っています。
写真5:思春期リプロダクティブ・ヘルス事業を担当するロジーニャ(左)とヘリア(右)
東ティモール事務所
ロジーニャ・デ・ジェズス・ソアレス
プロジェクトマネージャー
シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。