SHARE

(認定)特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会 シェアは、保健医療を中心として国際協力活動を行っている民間団体(NGO)です。

HOME > シェアの活動 > 東ティモール > これまでのプロジェクト

これまでのプロジェクト

tl_banner_top.jpg

1999年8月30日、東ティモールでは「インドネシアからの独立」を問う住民投票が行われました。結果は投票権のある住民の78.8%が「独立を望む」というものでした。しかし、独立反対派とインドネシア軍はそれを認めず、この小さな島国のインフラを破壊し、住民の人権を奪ってしまったのです。

国際社会では「ただちに東ティモールへの援助協力を!」という声があがりました。シェアでも「シェアこそが取り組むべき仕事だ」と、多くの会員や支持者の方々からの力強い応援があり、1999年10月、シェアは医師、助産師を派遣し、ニーズ調査を行いました。

シェア東ティモールの活動年表

 実施期間
活動


 1999年
ニーズ調査 ①


 2000年
準緊急支援(首都ディリ) ②


 2000年
プロジェクト形成調査(エルメラ県) ③


 2000-2002年
診療所の復興支援・保健支援事業(エルメラ県) ④


 2002-2009年
保健教育推進プロジェクト(エルメラ県) ⑤


 2006年
国内避難民および地域住民への医療・保健支援事業(ディリ県) ⑥


 2007-2013年
保健ボランティア養成プロジェクト(アイレウ県) ⑦


 2009-2012年
エルメラ県内の小学校における保健教育プロジェクト⑧


 2012-2015年
エルメラ県・ディリ県における初等教育課程における保健教育プロジェクト⑧


 2015-2019年
初等教育課程における学校保健促進プロジェクト(ディリ県)⑧



TLmap.png

①ニーズ調査(1999年10月~11月)
東ティモール市民平和救援プロジェクト(People's Peace Relief Project: PPRP)の協力を得て、医師、助産師をそれぞれ2-3週間現地に派遣し、支援の必要性および可能性を調査し、支援を決定しました。


②準緊急支援(2000年1月~3月)
首都ディリにあるバイロピテ診療所に助産師および医師の派遣を行い、巡回診療の技術支援と医薬品支援、また医師による診療と学業を中断せざるを得なかった医学生への指導、助産師による現地助産師のトレーニングを実施しました。


③プロジェクト形成調査(2000年2月~4月)
看護師を派遣し、国の復興再建プログラムに呼応し、ニーズの高い地域へプロジェクトを広げて行く可能性を模索し、プロジェクト地選びの為の調査を実施しました。国際連合東ティモール暫定行政機構(United Nations Transitional Administration in East Timor: UNTAET)や既に活動していたNGOと協議を重ね、エルメラ県で予防活動を開始するに至りました。

tl_history1.png
写真(左):緊急支援で診察する本田徹

写真(中):川をわたって乳児健診へ

写真(右):現地の子どもたちと吉森悠

④診療所の復興支援・保健支援事業(2000年4月~2002年3月)
エルメラ県(ライラコ郡、エルメラ郡)の公的の医療機関の復興支援を中心に、看護師へのトレーニングや、保健センターの運営管理の支援を実施しました。また、母親を中心とした草の根保健活動や、県保健局へのロジスティックス支援(救急車がないので車両やバイクを貸与した)を実施しました。


⑤保健教育推進プロジェクト(2002年4月~2009年3月)
エルメラ県で、教師を含む地域リーダーを対象にトレーナー研修や人材育成・教材開発を実施しました。プロジェクト後半には、国内でエルメラ県のみで小学校における保健教育活動が県行政のもとで開始されているという背景もあり、学校保健に関する国レベルのワークショップをエルメラ県保健局、教育局ととも実施しました。


⑥国内避難民および地域住民への医療・保健支援事業(2006年8月~2006年12月)
ディリ県の20箇所の避難所への巡回保健教育活動や診療・健康相談を実施しました。計12回、合計1,227 人の患者に巡回診療を実施。また、計 42 回、合計 753 人の避難民に避難所での保健教育を実施しました。

tl_history2.png
写真(左):SISCaに行こう!とアピールする保健ボランティア

写真(中):教員研修ではシェアの栄養教材をつかって学ぶ

写真(右):爪が伸びていないか保健指導をする教員

⑦保健ボランティア養成プロジェクト(2007年4月~2013年11月)
アイレウ県の31村で、山岳部の僻地での医療アクセス整備のため、206名の保健ボランティアの育成を実施しました。山岳部での巡回母子健診や包括的地域保健サービスが行われるようになりました。また、国内で保健ボランティアの活動継続率が低いことが課題となっている中、プロジェクトで養成した保健ボランティアの85%でプロジェクト終了3 年後の活動継続を確認しました。


⑧学校保健プロジェクト(2009年4月~2019年1月)
エルメラ県・ディリ県で、保健教育を担う人材の育成・学校モニタリング・活動手引きや教材の開発などを実施しました。教育省や保健省と協力し作成した「学校保健実施手引き」は教育大臣の承認を得て東ティモール公式の手引きとなっています。


参考文献:
・成田清恵 他(2008)「東ティモール・ディリ地域における国内避難民への保健・医療支援報告」『国際保健医療』Vol.23 No.1 2008 pp.53-59(⑥の活動)
・シェア=国際保健協力市民の会『年次報告書』(2007~2018年度)
・シェア=国際保健協力市民の会『ボン・パルタージュ』160号・163号・164号(当会機関誌)



学校保健活動:活動紹介映像


















プロジェクトの進捗を報告します。ブログ「国づくりとともに歩む、学校保健プロジェクト」

子どもたちの健康改善に取り組む東ティモールへの応援をお願いします。

寄付・募金:シェアは認定NPOです。皆様からの寄付は控除の対象となります。
  • 保健医療支援をお願いします

  • 継続した支援が必要です

  • 皆で集めて寄付!

  • 古本が寄付になる!