植民地支配や侵攻からの独立・主権回復から約20年が過ぎました。シェアは独立前の1999年から保健ボランティアの育成や学校保健の推進を、現地の人々と共に行ってきました。インドネシア占領時代に作られた施設や制度も一部で残っていますが、独立後に施設の再建や保健制度の構築、保健人材の拡充など、少しずつ復興が進んできました。現地の人々の手で健康を守っていけるよう事業を行っています。
活動の背景
首都ディリ県の僻地であるアタウロとメティナロは、妊婦健診、施設分娩、子どもの予防接種といった母子保健サービスの利用が進んでいません。それぞれ約半数の住民しかアクセスできておらず、ディリ県や全国と比べて悪い状況です。現地で行った事前調査から、サービス側の技術の不足や、アウトリーチ活動が定期的に実施できていない現状が分かりました。住民側は、保健医療施設までの距離があること、保健サービスや基本的な予防に関する情報や理解の不足、保健スタッフへの信頼が低いことが分かりました。
主な活動
母子保健サービスの利用を促すため、保健サービス側と住民側の両者にはたらきかけます。
・住民が身近に利用しやすいヘルスポスト(村の公的診療所)の建設
・ワクチンなどの医薬品や保健スタッフを村へ届けるボート(船)の提供
・保健スタッフの技術を高める予防接種やコミュニケーションの研修の実施
・アウトリーチ活動を定期的に行うための伴走的なサポート
・保健ボランティアと住民リーダーが保健教育のやり方を学ぶワークショップの開催
・住民が保健予防の知識を得る健康促進活動のお手伝い
写真(左):患者や住民に保健知識を提供するための教材の使い方を学ぶ医療者
写真(中):村を歩き予防接種を届ける保健センターの医療者とシェアスタッフ
写真(右):参加型で栄養について学ぶ村の母親たち
活動目的
保健スタッフによるサービスの改善と、学校を含むコミュニティの参加によって、対象住民のサービス利用が促進される
地域
ディリ県アタウロ郡、メティナロ郡
対象者
住民約 16,800 名、保健スタッフ 56 名、保健ボランティア 27 名、教育局学校巡回指導員 2 名、自治体関係者約 40 名
活動資金
東ティモール事業は、皆さまからのご寄付と、外務省日本NGO連携無償資金協力や民間助成金の資金をいただいて実施しています。
活動ブログ
現地事務所からの報告を中心に毎月ブログを更新しています。
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シェアは20年にわたり、東ティモールで保健ボランティアの育成や保健教育の普及などに取り組んできました。新型コロナを含んだ感染症の予防対策や、現地の人々の健康で平和な暮らしのためには、継続した活動が必要です。皆さまからの温かいご支援に感謝いたします。
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