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(認定)特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会 シェアは、保健医療を中心として国際協力活動を行っている民間団体(NGO)です。

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2019年の成果と2020年活動計画

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動き出した活動―現地の人びとと共に活動の基礎づくりをした 1 年目

1.ヘルスポストの建設は順調に進み 11 月にオープン
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山間地を含んだメティナロ郡は、長年ヘルスポスト(公的な保健医療施設で、妊婦健診や予防接種など一次保健医療サービスを提供する)の建設要望がありましたが予算がつかず建設に至りませんでした。本事業でヘルスポストと職員宿舎の建設を計画し、3 月に起工、10 月に完工しました。11月から看護師 1名が配置され診療を開始し、妊婦健診や予防接種を受けに住民が訪れています。また同施設を拠点に更に奥地で移動診療が実施されることになりました。

写真:新ヘルスポストで子どもの予防接種を受ける母子(メティナロ)

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2.保健センターとヘルスポストのスタッフを対象に研修を提供
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研修を受けていない看護師を予防接種の活動に送ることができない―メティナロ郡保健センター長の言葉です。スタッフの高圧的な対応のために患者から不満が出ることもありました。事業では予防接種と患者対応の研修実施を決め、2019 年には対象郡の 78 名のスタッフが研修に参加。これから 3 年間をかけ、予防接種の実施管理や視覚教材を使った保健教育など、シェアの得意とする人材育成のアプローチを組み合わせ、保健スタッフのスキルアップを目指します。

写真:研修で教材の使い方を練習する保健スタッフ

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3.保健局の視察への同行と、聞き取り調査で村の状態を把握
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ディリ県保健局は 6 月にはアタウロ郡、7 月と12 月にはメティナロ郡で、保健医療サービスの視察を実施しました。計画されたサービスの提供状況をモニタリングしに各施設を訪問しました。シェアも同行し、予防接種台帳の不備などの課題を確認し、改善に取り組んでいます。また 8 月から住民 375 名や保健ボランティア 21名等を対象に聞き取り調査を行い、村の環境やサービス実施状況を確認しました。保健スタッフや自治体関係者との信頼関係も築いていきます。

写真:住民会議で説明する現地代表の吉森(メティナロ)

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4.工藤専門家と参加型手法に挑戦し、村人の積極的な学びを促進
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11月には、地域保健のスペシャリスト工藤専門家を現地にお呼びし、住民参加型で地域保健の活動を展開する手法を教えていだたきました。その後、3 集落で村のお母さんたちを集めて、地図やカレンダー作りを行いました。子どもや妊婦が住む家や、病気の流行る時期など、村の生活や保健に関する住民自身の理解を深めました。住民が積極的に学ぶ機会を作ることで、住民主体の健康づくりにつながります。

写真:工藤専門家による現地研修の様子

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活動計画

活動は 2 年目に!施設の維持管理向上、住民との活動を本格化

建設されたヘルスポストや到着予定の船舶が適切に使用・維持されるため保健局や保健センターの能力強化 を進めます。また住民が主体的に集落の保健課題に取り組むための活動も本格化していきます。

私たちだけでは活動の継続ができません。皆さまのご協力やご支援が必要です。

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事業運営体制

運営体制
東京事業担当1.5名(フルタイム1、パート0.5)、現地代表1名、プロジェクト・コーディネーター1名、ローカルスタッフ13名、事業アドバイザー7名、インターン2名

予算規模
年間事業費   収入 約5,800万円  支出 約6,100万円  増減 △約300万円

主要な支援者・ドナー・財源

外務省(日本NGO連携無償資金協力)

横浜おおとりコスモポリタンライオンズクラブ

(公財)ベルマーク教育助成財団

日蓮宗 あんのん基金

(公財)毎日新聞社東京社会事業団

(特活)WE21ジャパンかなざわ

(特活)WE21ジャパンとつか

花王ハートポケット倶楽部

花王株式会社

東ティモールコーヒー販売

※2019年度に10 万円以上の活動資金をご支援いただいた団体
寄付・募金:シェアは認定NPOです。皆様からの寄付は控除の対象となります。
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