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East Timor

東ティモールにおける国際保健活動

すべての妊産婦さんが安心して
受けられる保健医療サービスを実現する

東ティモールでは医療機関にかかることが難しく、妊娠や出産で命をおとす女性や赤ちゃんがいます。シェアは必要な保健医療サービスを住民に届けられるよう、公的医療機関で働く医療者の知識・技術の改善や、保健行政の強化を進めています。また参加型の保健教育活動を地域住民や学校とともに行うことで、自分たちの健康を自分たちで守れるようサポートしています。

活動中のプロジェクト

  • 母子保健サービス活性化プロジェクト
    • 東ティモール

    母子保健サービス活性化プロジェクト

    東ティモールの首都ディリ県メティナロ郡とアタウロ特別県は、山に囲まれた地域で、母親と子どもたちが基本的な母子保健サービスへのアクセスに苦労しています。交通の問題、医療サービスの質の低さ、そしてコロナ禍の影響が、地域の健康状態を悪化させています。私たちシェアは、国際保健の一環として、地域社会と連携し、住民が母子保健サービスを利用できるよう地域社会と連携して活動しています。

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  • 思春期リプロダクティブヘルス啓発プロジェクト
    • 東ティモール

    思春期リプロダクティブヘルス啓発プロジェクト

    首都ディリの人口密集地であるドン・アレイソ郡では、中高学校や学生が集中しています。性教育と思春期保健の提供は限定的であり、望まない妊娠や新生児遺棄の問題が新聞で取り上げられています。これらの問題は、思春期の生徒たちが妊娠・出産のリスクや教育機会の喪失に直面する原因となっています。私たちシェアは、学校や保健センターと協力し、性教育と思春期保健の改善に取り組んでいます。

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東ティモールはどんな国?

東ティモール民主共和国。通称、東ティモールは東南アジアに位置する国家です。
気候は、熱帯モンスーン気候に属し、雨季と乾季の区別があります。
21世紀になってから誕生した比較的新しい国で、インドネシアの占領から独立し2002年5月に主権を回復しました。国連で開発途上国の中でも特に開発が遅れている国である後発開発途上国の一つに数えられています。

国情報

首都 ディリ
面積 約1.49万㎢(東京、千葉、埼玉、神奈川の合計面積とほぼ同じ)
人口 約126.8万人
言語 公用語:テトゥン語及びポルトガル語
実用語:インドネシア語及び英語
地方語:30以上
宗教 キリスト教:99.1%(大半がカトリック)
イスラム教:0.79%
通貨 米ドル(1米ドル以下は独自の「センタボ(centavo)」貨(米セントと同価))

出典:外務省 東ティモール共和国の基礎データ(一般事情)より
ただし「人口」は『ユニセフ世界子供白書2019』より

保健指標

死因トップ10

東ティモールでは、死因の1位が結核(11.2%)、2位が肺炎などの下気道感染症(10.4%)、6位が下痢性疾患(3.8%)と感染症が多くなっています。また、死因の五位が出生時仮死など(5.1%)、7位が早産の合併症(3.7%)、9位が新生児の敗血症・感染症 (2.7%)と新生児死亡のリスクとなっています。

1位 結核(11.2%)
2位 下気道感染症(10.4%)
3位 虚血性心疾患(8.6%)
4位 脳卒中(7.1%)
5位 出生時仮死・出生時外傷(5.1%)
6位 下痢症(3.8%)
7位 早産の合併症(3.7%)
8位 交通事故(3.4%)
9位 新生児の敗血症・感染症(2.7%)
10位 肺がん(2.3%)
11位 「WHO statistical profile: Timor-Leste」より

基本となる保健指標

東ティモールの出生時平均余命は69年で、世界の出生時平均余命の72年と比較しても短くなっています。これは、乳幼児の死亡率や、妊産婦の死亡率が高いことが一因となっています。 東ティモールの女性が生涯産む子どもの数は平均4.0人と世界の平均2.5人と比較しても多くなっています。その結果、妊娠や出産時の感染症や合併症の罹患リスクも増加します。

保健指標 東ティモール 日本
出生時平均余命(年) 69年 84年
5歳未満児死亡率
(出生千人あたり)
46人 2人
乳幼児死亡率(出生千人あたり) 39人 2人
5歳未満児の発育阻害の割合(%) 51人 7人(※3)
合計特殊出生率
女性が生涯に産む子どもの数の平均(人)
4.0人 1.4人
妊産婦死亡率
(出生10万人あたり)
142人 5人
熟練介助者立ち合い出産の割合(%) 56.7人 99.9人

出典:『ユニセフ世界子供白書2019』より
ただし「妊産婦死亡率」及び「熟練介助者立ち合い出産割合」は、WHO『The Global Health Observatory』より
(※3)日本のデータは調査時よりも以前のものを用いています

日本と比べてみると…

※1,2,3 世界子供白書(UNICEF, 2021)
※4 Adolescentpregnancy situation in South-East Asia Region(WHO,2021)
※5 REPORT ON THE REGIONAL FORUM ON ADOLESCENT PREGNANCY,
CHILD MARRIAGE AND EARLY UNION IN SOUTH-EAST ASIA AND MONGOLIA(UNICEF,2019)

医療施設の数

東ティモールでは2002年の独立後、医療施設を整備してきました。シェアの活動で主に対象とする、プライマリヘルスケア・レベルの医療施設には、ヘルスポストと保健センターがあります。

  • ヘルスポストは、医者と看護師が一人ずつ配置され、治療および予防サービスを提供します。
  • 保健センターは、ヘルスポストよりも高いレベルのサービスを提供します。ヘルスポストより幅広いスタッフを擁し、ヘルスポストに技術的および管理的なサポートを提供します。また、ヘルスポストの無い地域に移動診療や健診のサービスを提供します。
  • 病院は、二次・三次医療や専門家による医療を提供します。救急医療や入院施設が設置されています。
公立施設 私立施設
ヘルスポスト 193 0
保健センター 66 26
病院 6 0
合計 265 26

出典:東ティモール保健省 『National Health Sector Strategic Plan 2011-2030』より

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東ティモールで働くシェアスタッフだからこそ見つけることのできた、日本とは違う文化や慣習などを、スタッフの言葉でコラムとして発信しています!是非ご覧ください。

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