国情報気候は?子ども達は学校へ行っている?住民は何を食べている?住民の主な仕事は。収入はどのくらい?病院や保健スタッフは足りている?地雷は大丈夫? |
プロジェクトについて現地で日本人は何人位働いているの?現地スタッフはどういう人たち?どこに住んでいるの?他のNGOの状況は?活動地はどうやって決まったの?危険な目に遭うことはないの?東京のスタッフはどのくらい現地へ行くの? |
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熱帯モンスーン気候(雨季:5月〜11月乾季:12月〜4月)
ユニセフの世界子供白書2008によると、小学校に就学する子どもの割合は,男子93%,女子90%(初等教育純就学率)となっています。しかし、小学校の第1学年に入学した児童が第5学年に在学する確率は政府データで56%、調査データで95%となっています。
データの数字にはバラツキがあり、正確な状況を把握することは難しいですが、実際に農村部で活動をしていると、数字以上に学校に行けていない(行っていない)子ども達がたくさんいると感じます。
主食は日本と同じく米です。おかずには野菜や魚を多く食べます。魚は、海の魚よりも川魚を良く食べます。カンボジアの朝ごはんは、クイティオというお米の麺を食べたり、豚肉や鶏肉がご飯の上にのったボリュームたっぷりのものが定番です。
クメール料理は、あまり辛くないタイ料理のような感じです。
主な産業は農業(米、大豆、とうもろこし、ごま等)、漁業、林業などです。その他、警察官、教師、保健スタッフなどの公務員もいます。
これら公務員の給与が約月20〜30USドル(日本円で約2,000円〜3,000円)。実際には、農村でも一家族の生活費は月200ドル(日本円で約20,000円)程度は必要だと言われています。そのため、公務員の中には副業を持つ人も少なくありません。
足りているかどうかという判断は難しい問題です。私たちから見て足りていないと思えても、現地の人たちは他の地域と比べるような機会が少なく、「足りていない」とは思わない場合もあります。
数字で見ると、例えば私たちの活動地域には約21万人の住民がいますが、彼らにとって一番身近な保健施設である保健センターが17箇所に設置されています。しかしシェアが活動を開始した当初は、このうちの6箇所の保健センターには建物がありませんでした。私たちから見ると、保健・医療施設は足りていないように感じます。また、保健スタッフに関しては、長い内戦の影響から人数も十分ではありませんし、知識・技術の面でも協力が必要だと思われます。
病院や保健センターが開いているのは午前中のみで、薬が十分には確保されていない場合もあること、また病院等に行くには時間と交通費がかかること、入院患者には必ず家族が付き添うことになり、その分一家の収入が減ることなど、問題には様々な要因が関係しています。
カンボジアにはまだまだたくさんの地雷が埋まっていて、毎年被害者が出ています。しかし、地雷の埋まっている地域は限られていて、私たちの活動地や首都プノンペン、そしてアンコール遺跡群の観光ルートなどは安全です。
2010年7月現在、2名の日本人が現地で働いています。現地代表の女性1名と、地域保健専門家(プログラム・アドバイザー)として看護師の女性1名の計2名です。
準医師、助産師、農業系の大学の卒業生、元NGOワーカーなどさまざまな経験を持つ人たちが働いています。
首都のプノンペン市内または郊外に住んでいる人が多いですが、活動地に住むスタッフもいます。また、スタッフは全員、必要に応じて活動地に宿泊する場合があります。
カンボジアでは保健医療に限らず、農業や教育など多岐にわたる分野のたくさんのNGOが活動しています。2009年11月現在、カンボジア政府内務省に登録しているNGOの数は2000弱に及びます(うち約4分の1にあたる453団体が、国際NGOとして外務省に登録)。これだけの数のNGOが活動しているという状況で、同じ分野や地域で活動する団体間でのコーディネーションは大きな課題となっています。そのため、現在40以上のNGOネットワークが存在します。例えばMEDICAMは100以上の保健NGOからなるネットワークNGOとして、メンバー間での情報共有や意見交換場を提供する役割を担っています。
2006年から2007年初めにかけて、全国の保健行政区から統計データ等の資料を検討して、保健状況を示す指標の厳しさや医療施設が未整備であることなどを基準に10の活動候補地を選びました。そこから現地での視察や聞き取り調査をおこない、現地で一緒に活動をするパートナーとなる人たちの、自分たちの地域を良くしたいという気持ちと積極性などを基準にして、候補を3つに絞りました。最後に東京事務局と現地事務所で相談をして最終候補地を1つ選びました。
首都プノンペンに比べ、活動地のある農村部のほうが静かで安全です。
年3回程度、滞在日数は1週間から2週間ほど現地へ赴きます。そのうちわけは、
1.プロジェクトモニタリング(プロジェクトが実施中どのように進んでいるか、また変更すべきか見に行く)
2.レビューミーティング(1年間の振り返りと次年度の活動計画立て)
3.スタディツアー同行が目的となります。これはカンボジアに限らず、シェアの他の活動国事業担当スタッフも同様です。
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