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【在日外国人支援事業ブログ】私たちの活動を大きく支える医療通訳者の新規研修・選考会を開催

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  • 東京事務所 在日外国人支援事業 村田浩子
【在日外国人支援事業ブログ】私たちの活動を大きく支える医療通訳者の新規研修・選考会を開催

こんにちは。在日外国人支援事業担当の村田です。
そろそろ夏休みシーズンも終わりますが、この8月は大阪関西万博で海外気分を満喫することができました。

さて、現在私たちが力を入れている活動の一つは医療通訳サービスです。
外国で出産や子育てをすることになったら、言葉や制度の違いにより誰もが不安になると思います。また、母子保健に関わる保健医療福祉従事者の中にも、日本に住む外国人の方への説明がきちんと伝わっているのか、と不安に感じている方がいらっしゃいます。そんな中、医療通訳サービスは、言葉の壁を取り除き、保健医療福祉従事者、外国人双方が伝えたいことを伝え合うことで、不安を取り除くことができます。またそれにより、外国人母子が、必要な保健医療サービスにアクセスしやすくなる、という効果もあると考えています。

今回は、その重要な役割を果たして下さっている医療通訳者を新たに募集するため、8月24日に開催した新規医療通訳者研修・選考会についてお伝えします。


スタッフの山本に質問する参加者

新規医療通訳者研修・選考会の開催

現在、シェアには17言語64名の医療通訳者が登録されています。増加傾向にある医療通訳の依頼に対応できるよう、今回、需要の多いネパール語とミャンマー語の医療通訳者を新たに募集しました。
私がシェアに入職して初めて参加した、2024年の新規医療通訳者研修・選考会での募集言語は、ミャンマー語と英語でした。英語の応募者は、日本人がほとんどでしたが、ミャンマー語は応募者数が少なく、ミャンマー人のみでした。
今回も、応募言語はネパール語とミャンマー語だったので、応募者の多くは、日本で活躍されているネパール人、ミャンマー人の方となりました。


寸劇を行う当会の理事の沢田(左)とインターン(中央、右)

医療通訳の心得を学ぶ

当日は、「シェアの医療通訳事業の概要」「母子保健サービスの基礎知識」「シェアの医療通訳の特徴と派遣の流れ」「医療通訳の技術と役割」の4講義と通訳演習(ロールプレイ)を行いました。
「医療通訳の技術と役割」の講義では、講師の沢田と、インターン2名、そして私の計4名で寸劇を行い、お腹が痛い急患が来たという場面設定で、通訳の良い例、悪い例を紹介しました。
寸劇を見た参加者からは、日本語の『痛み』の表現には、ジンジン、ズキズキ、チクチク、キリキリ、ビリビリ、ヒリヒリ、ガンガン、などがあり、それぞれの特徴を理解するのが難しい、との話がありました。その国の言語を母国語とする参加者の皆さんは、日本語検定の資格を取得し、日本語の会話も読み書きもスムーズですが、こういった日本独特の表現を通訳するのは容易ではないのだと知り、改めて通訳の難しさを実感しました。
講師からは、実際の通訳時には、例えば「ジンジンとはどういう痛みですか」と医師に聞き返したり、「ジンジンする痛みは、長く続く痛みと言い換えて伝えてもいいですか」と医師に尋ねるなど、わからないことをそのままにするのではなく、確認しながら正確に訳すことがとても重要である、という話がありました。また、正確にすべてを通訳する、という点については、通訳者の知識で要約して訳したことにより、後々命に係わる寸前の事態にまで発展した事例の紹介もありました。参加者にとっては、医療通訳の重要性やその責任感について改めて実感する、緊迫感のある時間になったように感じました。


現役通訳者と参加者の通訳演習(ロールプレイ)

本日の研修の成果

今回は、医療通訳の経験のない参加者が多かったのですが、通訳演習(ロールプレイ)を通じて、日頃参加者の皆さんがどれだけ親身になって外国人の方々の相談対応や通訳などの活動をされているのかが、よくわかりました。
例えば、助産師が母親に「出産時に必要な物は赤ちゃん用品店などで買うことができます」と伝える会話の通訳をしてみる際に、通訳者から「赤ちゃん用品店は〇〇にある△△というお店です、と言ってあげてもいいですか?」と質問が出ました。本来、通訳者が補足すべき情報ではないですが、そのまま通訳するだけでなく、母親が理解しやすいようにしてあげたい、という配慮が感じられました。さらに、講義で学んだとおり、通訳の内容を補足するにあたり、助産師への確認もできていました。

慣れない母子保健の専門用語に、緊張の通訳演習(ロールプレイ)と、参加者にとっては朝から夕方まで気の抜けない一日だったと思いますが、参加者からは、最後に「とても勉強になった」「想像以上にロールプレイが大変だった」との感想も聞かれ、今回の研修が参加者にとって、改めて医療通訳について学び考える、良い機会になっていれば良いな、と思いました。

*この活動は独立行政法人福祉医療機構WAM助成を受けて実施しました。

昨年の新規通訳者研修&選考会についてのブログ
https://share.or.jp/activity/blog/mh20241016.html

東京事務所 在日外国人支援事業
村田浩子

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