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リーフレットを活用して幼稚園に通う子どもたちの栄養バランスを良くしたい!

  • 医療通訳者や保健ボランティアと共に妊産婦や母子の健康をまもる
  • 在日外国人支援
  • 東京事務局 在日外国人支援事業 山本裕子
リーフレットを活用して幼稚園に通う子どもたちの栄養バランスを良くしたい!

こんにちは!シェアの在日外国人支援事業担当の山本裕子です。
最近、キックボクシングに通い始めたことで、悪玉コレステロールの数値が少し改善して喜んでいる今日この頃です。
本日は、昨年実施したクラウドファンディングにおける活動の1つである、女性普及員(ネパール人保健ボランティア)と行っている活動についてご報告いたします。

お弁当をきっかけに子どもたちの食事を良くしたい

女性普及員メンバーは、以前から2人が働いている、ネパール人を主な対象としたインターナショナルスクールの幼稚園クラスの子どもたちが持参するお弁当を見て、子どもたちの栄養が気になっていました。一度、保護者向けに、子どもたちの栄養について学ぶ機会を設けたい、栄養のリーフレットも作りたい、とシェアに話してくれており、今年こそ取り組もう!ということで1月にみんなで打合せを行いました。

女性普及員が課題と感じていること① 量と食材のバランスを改善する

幼稚園クラスは、3歳児、4歳児、5歳児のクラスがありますが、二人の印象として、全ての年齢の子どもたちみんなが、大体同じ量のお弁当を持ってきており、ご飯の量も、3歳と6歳で比較すると大きく変わらず、年齢に合った適量を知りたいと考えていました。また、お弁当の中身で多いのは、お米と豆のスープ(ダル)に加えて、ポテト数個、卵1個、チキン数切れなどおかずは少しで、野菜はほとんど入っておらず、米を食べれば食事を取ったと考えているのかもしれない、と話していました。また、いろんな食材を少しずつ入れる習慣がないため、ソーセージだけが一度に5,6本入っていたことがあったそうです。

一方、日本の保育園に通っていたことがある子どもの場合は、ブロッコリーが入っていたり、この幼稚園クラスに通っている日本人の子どもの場合は、その子が食べられる量のお弁当となっていることが多いことから、子どもの年齢やその子にあった量にしたり、食材を増やしてバランス良くすることなどを保護者に伝えたいと考えていました。

4歳児クラスの子どものお弁当の一例(一人分)

女性普及員が課題と感じていること② 自分で食べる習慣をつける 

また、ネパール人の家庭では、子どもが3~5歳になるまで、お母さんが食事を食べさせる傾向があるそうです。それより大きくなっても食べさせてしまう親もいるそうです。そのため、幼稚園クラスに通う子どもたちがお弁当を自分で食べない場合は、教員たちが食べさせているそうです。女性普及員としては、子どもたちが自分の力で食べられるようになってほしいと思っており、4歳児クラスに上がる時に、自分で食べなくてはいけないと教えているそうですが、可能なら栄養リーフレットに自分で食べることの大切さなども加え、伝えられたらと考えていました。

栄養リーフレット

栄養士と一緒に栄養リーフレットを完成。栄養士との勉強会を経て、プレゼン実施へ

いつも協力してもらっている栄養士にみんなの意向を伝え、日本の食育の情報も交えたわかりやすいリーフレット案を作ってもらいました。そして、ネパール語の翻訳やイラストを入れたリーフレット最終案を見ながら、栄養士と幼児の栄養や食育について学ぶ勉強会を開催しました。

女性普及員が、正しい内容を保護者にレクチャーできるように、いろいろな確認をみんなで行いながらリーフレットを完成させ、印刷しました。

女性普及員同士でプレゼンテーションについて議論している様子

4月には、幼稚園3クラスに新しく通う子どもの保護者対象オリエンテーションで、女性普及員が、学びを活かしながら、とても想いのこもったプレゼンテーションを行いました。
女性普及員2人でうまく連携して行ったプレゼンテーションを、配布されたリーフレットも見ながら、真剣に聞いている保護者が多く、今後の子どもたちのお弁当などの変化が楽しみです。

保護者対象オリエンテーションでのプレゼンの様子

追伸:
5月27日に、講演会「外国人母子を支える現場からⅡ~母親・両親学級を始めてみえてきたこと~」を開催します。
この女性普及員が講師としても参加したシェアのネパール語オンライン母親学級の話もありますので、よろしければぜひご参加ください!
詳細はこちら

https://share.or.jp/share/news/2023_jp_lecture.html

在日外国人支援事業担当
山本 裕子

*引き続き応援よろしくお願いいたします*
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