[人権セミナー]国内外の人権法と在日外国人の健康権について
ご存じでしょうか?
すでに日本は多民族化しており、多文化共生社会の時代が到来しています。
いま、日本で暮らす住民の36人に1人は外国籍の方です。また、2022年に誕生した子どものうち、24人に1人は、親のどちらか一方が外国籍です。
WHOの健康の定義では、「健康」とは、身体的、精神的、社会的に健康な状態をいい、また、到達しうる最高基準の健康を享有することは、人種、宗教、政治的信条又は経済的若しくは社会的条件の差別なしに、すべての人が有する基本的権利であると述べています。これを「健康権」といいます。当然のことではありますが、在日外国人にも健康権があります。
今回のセミナーでは、在日外国人の保健医療福祉と健康支援のあり方について、国内外の人権法の視点から、「無差別・内外人平等」原則を学び、「鳥の目」になって、現場を俯瞰(ふかん)してみます。
皆さまの、今後のよりよい実践のためのヒント・倫理観のようなものが再認識・再確認できれば幸いです。
李 節子
長崎県立大学名誉教授/シェア=国際保健協力市民の会 理事1958年、長崎県生まれ。千葉大学看護学部卒。1995年東京大学にて保健学博士号を取得(論文テーマ「在日外国人の母子保健統計に関する研究」)。1990年~2007年3月まで東京女子医科大学勤務。2007年~2008年米国ライト州立大学ブーンショフト医学大学院グローバル保健医療システム・マネジメント・政策センター客員教授。2007年4月~2024年3月まで、長崎県立大学教授、日本グローバルヘルス研究センター所長、公益財団法人長崎県国際交流協会評議員。2024年4月~長崎県立大学名誉教授。日本国際保健医療学会・移民の健康委員会メンバー。特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会理事。2015年10月IMIA:International Medical Interpreters Associationより、日本アドボカシー賞受賞。
<主な著書>
李節子編著「在日外国人の母子保健―日本に生きる世界の母と子―」(医学書院)1998年
李節子編著「医療通訳と保健医療福祉―すべての人への安全と安心のために―」(杏林書院)2015年
李節子編著「在日外国人の健康支援と医療通訳―誰一人取り残さないために―」(杏林書院)2018年
■日時:2024年12月14日(土)14:00~15:30(13:45入室許可開始)
■会場:オンライン開催(ウェビナー)
■参加費:無料
■申し込み:https://bit.ly/4fjk2zU
■問合せ:シェア=国際保健協力市民の会 在日外国人支援事業(担当:山本)
電話:03-5807-7581(代表) E-mail:info@share.or.jp
・この活動報告会は、WAMモデル助成のご支援を得て開催します。
シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。