シェアカンボジアでのインターンシップの日々
皆さんこんにちは。長崎大学で勉強をしているPingです。(Pingというのはニックネームですが、分かりやすいのでそう呼んでください。)私はラオスの出身で、ラオスの大学のヘルスプロモーション・栄養の学科で働いていました。現在は長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科修士[s1] 2年生です。大学のプログラムの一環で、他国の公衆衛生を学ぶためのフィールドワークが必修となっており、シェアカンボジア事務所で2ヶ月にわたるインターンシップをさせていただくことになりました。
インターンシップの主な目的は、シェアが実施しているそれぞれの活動を体系的に学ぶことです。例えば、団体が実施しているプロジェクトの計画、実施、モニタリング、評価のサイクルを学ぶことや、シェアがカウンターパートなどの関係者と共にどのようにプロジェクト目標を達成できるようにコーディネートをしているかどうかについてです。加えて、シェアがカンボジア、特にプレアビヒア州の栄養改善に向けてどのような働きかけをおこなっているかについても学んでいます。
私の1日の生活はというと、朝6時には起床し、7時10分頃までには身支度を済ませます。その後はシェアの事務所と同じ方向にある市場で朝ごはんを摂ってからシェアの事務所へ向かいます。宿泊先から事務所までは自転車で数分かけて向かっています。月曜日と金曜日は始業前にスタッフ全員で事務所の清掃をします。カンボジア事務所の始業時間は朝7時半から12時まで、午後は13時半から17時まで働いています。
10月下旬には、今年1年の年次評価・計画会議に参加しました。また、1週間の活動スケジュールは事務所のホワイトボードに書き込んでいき、活動の詳細や予定などをリスト化しています。例えば、乳幼児健診や離乳食教室がある前には、活動で必要な村ごとの対象児のリストや、保健教育で使用するフリップチャート、身長計などなど...を準備します。こうした準備は保健管理委員会会議や、保健ボランティア会議を実施する前にも行います。
村での活動においては、身長・体重計の準備など、少しでも力になれるよう頑張っています。子どもの栄養状態を測るための成長曲線の記入や観察、離乳食教室の食材の下準備なども行なっています。
村で実施された保健教育の様子
お昼ご飯は大体12時頃から、シェアのスタッフたちと一緒に市場の近くで食べることが多いです。値段もお手頃でとってもおいしく、母国のラオスやタイ料理と似ていることが本当にうれしいです。私はタイ語が話せるので、地元の人々とのコミュニケーションではタイ語を使えることもあって助かっています。ただ、ほとんどの地元の人はクメール語だけを話すので、そうしたときはスマホの翻訳機能を使って会話をしてみたり、値段交渉をしたりしています。夕食では、またもや市場の近くで購入をすることが多いです。沢山の種類があるので、その中から選んで自分のゲストハウスで食べています。外が完全に暗くなる前に帰宅するように心がけています。
そんなインターンとしての日常以外にも、先日2日間に渡って近隣のシェムリアップ州でのスタッフのソーシャルツアーに同行させていただきました。この2日間では、シェアが以前調査を協力したNGOの調査結果の報告を聞いたり、チームビルディングのワークショップ、地雷除去をするためのねずみを飼育しているNGO団体などの訪問をしました。
シェアのスタッフの皆さんは、私のインターンシップを学術的にもそして生活基盤を整えることも手伝ってくださり、本当に感謝しています。このインターンシップを通して、栄養に関するプロジェクトの多くのことを学んでいます。
私のインターンシップは12月半ばまで続きます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
カンボジア事務所インターン
Chansathit TAIKEOPHITHOUN
シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。