menu

キーワードで探す

カテゴリで探す

2023年度報告「在日外国人支援事業」

在日外国人支援

医療通訳者や保健ボランティアと共に妊産婦や母子の健康をまもる

2023年度報告「在日外国人支援事業」

2023年度の報告/成果

切れ目ない支援のため、母子保健通訳体制作りに向けた対象地域との連携強化へ


保健ボランティア会議

1. 母子保健場面での通訳活用がさらに進み、保健医療福祉従事者との連携が深まる

母子保健場面での医療通訳は、派遣での依頼が急増し、年間180件と昨年の約1.8倍になり、対象4区以外の自治体からの依頼も増えています。通訳場面は、乳幼児の病状・治療説明や療養支援、発達・療育の面談、妊婦健診・保健指導で約半数を占めました。医療通訳者対象研修も実施し(14名参加)、母子保健以外の通訳にも22件対応しました。また、対象4区の保健師等関係者との情報交換会を3回(述べ49名参加)、外国人母子支援に関する勉強会を1回(約35名参加)実施しました。情報交換会等への参加者も増え、保健師等の中で、外国人母子支援や他区との連携の必要性などについて、意識が高まっていると感じています。母子保健通訳相談を除く電話相談に59ケース116回対応し、主に在留資格に関連する相談が寄せられました。オンライン母親学級をネパール語で1回、初めてミャンマー語で2回開催しました(合計14名参加)。女性普及員1)は妊婦訪問を1回実施し、ネパール人が主に通う幼稚園の保護者向けに幼児の栄養の情報提供も行いました。


2. 外国人母子支援をテーマに依頼が増えた講演会や研修講師等を活用して情報発信を促進

母子の健康に関する情報発信をFacebook等で14回実施しました。杉並区協働提案事業を含む母親学級の講演会開催(114名参加)や、日本精神保健看護学会、日本助産師学会、グローバルヘルス合同学会でのシンポジウム等への登壇、板橋区・大田区の保健師・助産師等対象研修の講師など、外国人母子支援を中心に講演・講師依頼に対応しました。学会発表、大学・大学院等や定住難民生活ガイダンス講義、移住連2)の医療と生活ネットワーク会議、省庁交渉、議員との会合等に参加しました。


3. コロナ禍で顕在化した課題について、5月からも連携して活動を継続

ミャンマー語の母親学級みんなの外国人ネットワーク3)で、コロナ禍における外国人コミュニティへの情報提供体制整備等を4月まで実施し、5月から外国人労働者の健康課題解決のための情報普及・保健医療サービスへの道筋整備・連携体制強化の活動を開始し「日本ではたらくベトナム人のための健康ハンドブック」のWeb版・英語版の作成等を進めています。東京都新型コロナ軽症者宿泊療養事業への医師派遣を3月まで実施しました。

Donation

シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。