【ブログ】東ティモール・アタウロ:長年の学びを発展させた教員研修の今
皆さま、新年あけましておめでとうございます🎉🎉アラオです。
シェアが東ティモールのアタウロ島で進めている学校保健の取り組みは、おかげさまで着実に前に進んでいます。研修を通していつも感動させられるのは、未来を担う子どもたちの健康を守ろうとする、現場の教員たちの熱い情熱です。
今回は、その先生たちを対象に実施した研修の様子を、現場のリアルな雰囲気とともにお届けします!
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私たちの願いはただ一つ。アタウロ島の子どもたちが、病気に負けず、元気いっぱいに過ごせるよう自分で健康を守る力を身につけることです。
シェアはこれまで、3年間にわたり教員を対象とした学校保健研修を実施し、マラリア・デング熱、風邪、寄生虫、目の病気、皮膚の病気、むし歯など、計9つの大切なトピックを伝えてきました。研修で新しいトピックを学んだ先生たちは、学校に戻って「保健の授業」としてこれらのトピックを生徒に伝えていきます。
研修ではまずシェアスタッフが先生役、参加している先生たちが生徒役となります
今回の研修は、対象となる全14校の教員にご参加いただき、これまでの学びを発展させつつ、特に栄養、低栄養(貧血など)、そして衛生のトピックを取り上げました。
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シェアの提供する研修では、「参加型であること」を大切にしていますが、今回の研修でも、いつも通り「参加型」を大切にしました。まずはシェアスタッフが先生役、参加した先生には生徒役になってもらいます。『栄養』では食べ物カードを各栄養素に分けてもらうカードゲーム、『低栄養』のトピックでは貧血の症状を絵から選んでもらうクイズも入れました。『衛生』では3つのグループに分かれて自分の学校の水、トイレ、ゴミの状況を確認してもらうなど、体を動かし、参加する授業づくりを心掛けました。
特に『衛生』の授業は先生たちも興味津々。学校周りに落ちているゴミを拾い分別することで、生徒たちが学校の環境問題に自ら気づき、解決策を見出す力を養えることに喜びを感じている様子でした。

学校の環境を整える「衛生」トピックに加えて、子どもたちの体そのものの成長を正しく見守ることも、学校保健の重要な柱です。そこで今回の研修では、栄養状態を客観的に把握するための新たなステップとして、BMI(体格指数)についても伝えました。実は東ティモールでは、学校での身体測定の規定はあっても、先生たちが体重計や身長測定器を触ったことがなく、器材はあるのに放置…という状況が起きています。そこで、身長・体重の測り方、そして栄養状態を評価するためのBMIの計算方法を伝えました。これで、先生方は学校現場で栄養不良の兆候に気づき、より早く対処できるようになることが期待できます。


今まであまり身近ではなかったBMIのことや衛生に関すること、毎回提供される新しいトピックにも、先生方は関心度を高く、積極的に参加してくださいました。先生方の学ぶ姿勢には、いつも力をもらっています。
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教員たちへの知識提供は研修後、具体的な行動へと結びついています。研修と並行してシェアの支援で水設備を整えた学校では、先生たちが主導し学校菜園がスタート! 収穫された新鮮な野菜は、さっそく給食として子どもたちの栄養改善に役立っています。
さらに、研修を終えた先生方から、「もっと多くの先生がこの研修に参加できるように、各校からの参加人数を増やしてほしい!」という、前向きで意欲的なリクエストをいただきました。

これは、この研修の価値が現場に確実に伝わり、学校全体の保健教育を強化したいという先生方の熱意の証明だと感じています。
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現地教員たちの高まる熱意に応え、研修の質と規模を向上させることで、より多くの子どもたちに質の高い保健教育を届けることが、私たちの次なる目標です。
現在、対象地域の全ての学校で研修を実施する基盤は整っていますが、先生方の要望に応えて各校の参加人数を増やし、研修をしっかりと根付かせるためには、さらなる支援が必要です。私たちは、この成功体験と先生方の声を力に変えて、この熱意を絶やさないよう、これからも応援してくださる方を探し、活動をもっと広げていきたいと思っています!
シェアは、これからも東ティモールの未来を担う子どもたちの健康と成長を支えるため、現地に寄り添い活動を続けてまいります。皆さまからの温かいご支援に、心より感謝申し上げます。

