【東ティモール事業ブログ】自分たちの健康を、自分たちで守る 村でみえてきた変化5選
🌴アタウロ島からこんにちは~!アラオです。
皆さん元気ですか?🌞南半球のアタウロは乾季を迎え🌾朝晩が涼しくなってきました。
日本はこれから暑い季節だそうですね…🌡️体調に気をつけてお過ごしください。
母子保健サービス活性化事業(HAKBESIK)が今月末で終了します📅今月のレポートは、対象地の各村で実施した「村会議」についてです!
対象地である6つの村で開かれた「最後の村会議」は、村長や助産師、ボランティア、先生、教会関係者などが集まり、地域の母子保健課題について話し合う場です🗣️
今回は「母子保健サービス活性化事業」の締めくくりとして、3年間の変化📈を語り合いました。
これまで行われてきた事業の活動や、事業の終わりに向けて実施した調査結果を共有しながら、「数字では見えない変化🌈」も住民たちと振り返る時間となりました。
地域に少しずつ根づいた前進の足跡👣が確かに感じられました✨
<写真1:調査結果を共有するシェアスタッフ(アラオ)>
「前は重症化してから来る人が多かった。でも今は熱が出るとすぐ来てくれる🌡️」――診療所スタッフの言葉に、他の住民もうなずいていました👍
保健ボランティアや保健医療従事者が「こんな時は病院に🏥」と伝えてきたことで、住民の行動が変わってきた✨ようです。
<写真2:村での変化を語る保健医療従事者>
この事業では3年間を通して地域の保健ボランティアを育成してきましたが、今回の会議内では、保健ボランティアが研修で学んだ「産後の母親のケア👩🍼」について発表しました📖
この保健ボランティアは以前から教会の場を借りてこのような健康促進活動をやりたいと思っていたものの、住民の反応が心配で踏み出せなかったそうです。その発表を聞いた教会関係者が「自分が住民を説得する💬」と立ち上がり👏、すぐに次の実施計画が立てられました📅
知識を伝える力🧠と、支え合う仲間の存在💞が地域を動かしました。
<写真3:皆の前で健康促進活動を行う保健ボランティア>
ある学校では、学校と保健施設が連携し、予防接種💉や駆虫薬💊の提供を行っています。以前は注射針をみると逃げ出す生徒もいましたが、保健教育を受けたことで、子どもたちの態度に変化が見られました。
先生からも「今では落ち着いて予防接種を受けられるようになった」との声が。こうした変化は、日々の保健活動の積み重ね🏗️の成果です。
「もっと他の立場の人と関わっておけばよかった」
「話し合いに出たけど、行動には移せなかった」
村会議では、そんな反省の声も住民から率直に語られました✨
シェアもいるし、最終の会議だから「嘘をついていいことをいう人がいるかも」と思っていたけど、実際はみんなが正直に振り返り、できたことも、できなかったことも共有する姿に、地域の変化とこれからの可能性🚀を感じました。
<写真4:自分たちが立てたアクションプランに「△=あまりできなかった」を示す先生たち>
事業終了について、「シェアの活動は終わるけど、これからは自分たちで続けていく👣」と話してくれた助産師さん。現在働いている職場で研修に参加できる機会がほぼなかったけれど、シェアの事業を通じて初めて正式な研修に参加できたといいます。
「地域の健康は、自分たちで守る🛡️」――3年間の取り組みが実を結んだことを感じました🍀
<写真5:これからの抱負を語ってくれた助産師のサンドラさん(写真右側)>
住民が健康を「自分ごと」として考え、行動するようになった🧍♀️🧍♂️
その歩みの先に、この村会議がありました👣
事業が終わっても、「命をまもる人」は地域に残ります🏡
保健医療従事者でなくても、1人ひとりの行動が健康を守る力👐になる。
これからも、彼らが地域を支えていくことでしょう💖
<写真6:住民と最後に作成したアクションプランで一枚📄📸!>
東ティモール事務所職員
アラオ・シメネス・モラト(Arao)
フィールドオフィサー