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【在日外国人支援事業ブログ】妊婦さんが不安を話す場としての重要性を実感!ネパール人妊婦のための母親学級開催

  • 医療通訳者や保健ボランティアと共に妊産婦や母子の健康をまもる
  • 在日外国人支援
  • 東京事務所 在日外国人支援事業インターン 前村和沙
【在日外国人支援事業ブログ】妊婦さんが不安を話す場としての重要性を実感!ネパール人妊婦のための母親学級開催

はじめまして。2025年4月より、シェアでインターンをさせていただいている前村です。
大学で仮放免の若者の姿を追ったドキュメンタリー映画を見て、生活に困窮する在日外国人の方がいることを知り、その支援に関心を抱きました。実際に支援に関わりたいと思い、シェアに応募し、現在、在日外国人支援事業のインターンをさせていただいています。
今は主に事業に関連した事務作業をしていますが、通訳さんとお話しをしたり、外国人妊婦さんの訪問に同行したりする機会もあり、支援に携わる現場の方々の姿を見ながら、日々業務に取り組んでいます。1年間よろしくお願いいたします。

今回は、7月5日(土)にオンラインで開催された「ネパール人妊婦のための母親学級」に参加したので、その時の様子をご報告したいと思います。

シェアの在日外国人支援事業では、「ネパール人妊婦のための母親学級」と「ミャンマー人妊婦のための母親学級」を年2回ずつ開催しています。シェアスタッフに加え、ネパール人の保健ボランティア(女性普及員)2名、ネパール語通訳者2名、毎回ご協力いただいている栄養士さん1名で行っています。今回のネパール人向け母親学級は、シェア独自では6回目の開催となり、回数も重ねてきたところです。

母親学級を続けてきたことで
今回の母親学級に参加した15名の妊婦さんのうち、ほとんどが、保健センターの保健師さんからの案内を通して参加していました。過去の回では、参加者のうち半数は、Facebook(Facebook)でのお知らせや、妊婦健診時の病院の案内をきっかけに参加しており、保健センターの案内のみで15名の方が集まるのは今回が初めてでした。2年程続けてきたことで、シェアの母親学級の情報が広まり、保健師さんがより勧めてくれるようになったのかなと、シェアとして嬉しく感じています。


母親学級終了後に振り返りを行っている様子

妊婦さんが話しやすい雰囲気を目指して
母親学級では、まず簡単な自己紹介をして妊婦さんの様子をうかがった後、栄養の話と妊娠中の過ごし方についての話をしました。休憩をはさんで、出産・子育ての話をして、沐浴を説明する動画を流しました。そして、ネパール人保健ボランティアさんが、ネパール語で妊娠・出産に関わる手続きや健診の話をしました。
前回のネパール人妊婦のための母親学級では、振り返りの際に、妊婦さんから質問があまり出なかったことが改善点としてあがりました。そこで今回は、「〇〇さん、どのような食事をとっていますか?」のように、一人ひとりに話しかけていきました。そうすると、妊婦さんは、「油の摂取量を少なめにしている」、「ご飯を豆類に置き換えている」、など、自分のことを話してくださいました。また、その会話を聞いて、自分から質問をしてくださった妊婦さんもいました。参加者一人ひとりに話しかけることで、今回は話しやすい雰囲気を作ることができたのではないかと思いました。妊婦さんが会話を通して、「聞いてもらえた」という安心感を得られていたらいいなと思います。


栄養の話をしている様子

病院・行政と妊婦さんをつなぐ架け橋
妊婦さんからは、「病院で聞き忘れたんだけど、2~3日胃がムカムカしている」や「病院で薬を処方されたけれど怖くて飲んでいない」など、不安についての話がありました。ネパール人妊婦さんの多くが、言語や文化の違いから、妊婦健診時には疑問に思ったことを十分聞けていないのだと感じました。また、シェアの母親学級は、こういった不安を話す場にもなっていると思いました。母親学級では、アドバイスをしつつも、詳しくは病院で話を聞くよう勧めており、会話を通して、妊婦さんが「やはり病院で聞いてみよう」と思い、医師とのコミュニケーションをとろうとする後押しができているように思いました。シェアの母親学級は、病院・行政と外国人妊婦さんがつながり続ける支えになっていると感じました。


出産の流れを説明している様子

今回、「ネパール人妊婦のための母親学級」に参加して、シェアスタッフ、栄養士さん、通訳さん、女性普及員さんが力を合わせて進行する様子が印象的でした。それぞれの得意分野を活かして協力して外国人妊婦さんの支援にあたる姿を見て、支援の際には自分が何をできるのかを考えて、できない部分は協力を得て、一緒に取り組むことが重要なのではないかと思いました。
今回は、日本に住むネパール人妊婦さんを支える重要な活動に参加できて、外国人支援の現場を見る貴重な機会となりました。

※この活動は、2025年度立正佼成会一食平和基金の助成、WE21ジャパン厚木の助成、皆様からの寄付などのご支援で実施しました。

東京事務所 在日外国人支援事業インターン
前村和沙

*応援よろしくお願いいたします*
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