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中野区のネパール人集住地域で健康セミナーを初めて開催!

  • 医療通訳者や保健ボランティアと共に妊産婦や母子の健康をまもる
  • 在日外国人支援
  • 東京事務所 在日外国人支援事業 山本裕子
中野区のネパール人集住地域で健康セミナーを初めて開催!

こんにちは!在日外国人支援事業を担当している山本裕子です。今年の夏から更年期が始まったのか、そこまで汗かきではなかった私が、滝のような汗が始まり、いよいよきたか~!と思っている今日この頃です。
さて、本日は、女性普及員(Female Health Promoterと呼んでいるネパール人保健ボランティア)と昨年から企画を進め、8月17日に自治体の方々の協力(後援)をいただいて開催した、健康セミナーについて少しご報告したいと思います。

女性普及員の想い~多くのネパール人に健康に関する情報を届けたい~
2023年春に開催した女性普及員とのミーティングの際に、中野区にネパール人がたくさん住んでいる団地があることが話題になりました。当時私たちは、シェアが行っているネパール人母親学級に、もっと多くの人に参加してもらいたいけれど、そのためには母親学級の大切さを知ってもらえるようなリーフレットがあると良いのではと考えていました。そしてその必要性を伝え、リーフレットを配布する場の1つとして、中野区のネパール人集住地域がよいのではないかと議論になったことがスタートでした。そこに子どもたちもたくさん住んでいるのであれば、子どもの栄養につながる話もできたらいいな、など話し合い、そのネパール人集住地域でネパール人住民の健康教育につながるような機会を作る方向で打合せを重ねてきました。
当初は、その集住地域で防災訓練が行われるかもしれないと聞き、そのようなイベントの場を活用して情報提供を行おうと考えたこともありましたが、最終的には、今年の8月に、その集合住宅の住民が活用できるスペースをお借りして、健康に関するミニセミナーのような会を開催することにしました。

今回の主なテーマは栄養と歯科衛生
女性普及員たちは、母親学級で情報提供をしたり、妊産婦訪問活動を行う中で、将来子どもの栄養バランスの改善につながるように、親世代に、バランス良い食事について楽しく伝えられるような機会を作りたい、という想いを持つようになりました。そのため、今回も、いつも母親学級開催でお世話になっているシェアのボランティアの栄養士さんにも協力してもらうことにしました。
また、最近女性普及員たちは、ネパール人の6歳ぐらいまでの子どもたちと関わる中で、歯が真っ黒になっている子どもたちが結構いることが気になっていました。今回は子育て世代の人たち、そして一緒に参加してくれる子どもたちにも、歯の衛生や歯の磨き方について知ってもらえる機会にしたい、という想いから、中野区の保健福祉センター(鷺宮すこやか福祉センター)に相談し、歯科衛生士の方に講師を引き受けていただけることになりました。そして保健師のみなさんからは、保健福祉センターの役割などについても参加者の方々へ紹介いただけることになりした。

親子合わせて84名の住民が参加
最初は、初めての開催ということで、どのくらいの方が参加してくださるのか心配で、10名ぐらいの参加があれば良いほうだと思っていましたが、最終的に親子で84名の方が参加してくれました。チラシを各家のポストへ投函したり、アナウンスを何回も流してくれた成果だと思います!
家族連れでの参加がほとんどだったので、子どもたちの集中力がどのくらい持つか心配でしたが、バランス良い食事については、子どもたちにも参加してもらいながら行ったり、後半の歯科衛生では、教えてもらった磨き方を実際に歯ブラシを歯にあてて試したり、フロスを使ってみたりと、体験型も交えながら行った効果もあってか、多くの子ども連れの皆さんが最後まで残ってくれていました。


食材のカードを子どもたちが栄養素のグループに分けている様子


シェア・女性普及員と住民やキーパーソン、自治体の皆さんがつながれた
女性普及員と私たちは、これまで、自治体の保健センターや保健所がどんなところで、そこで働く保健師の役割はなにか、全く知らないネパール人の方々に知ってもらえるように情報提供を行ってきました。今回の活動で一番良かったと思うことは、シェア・女性普及員が住民の方々とつながれたことや多くの方に栄養や歯科衛生の情報提供が行えたこと以上に、そこの住民にとって一番身近で、健康で困った時に相談に乗ってもらえる存在である、管轄の保健福祉センターの方々と住民の方々が直接つながり、顔が見える関係になれたことだと思っています。


保健師さんからの歯磨き習慣に関する質問に参加者が楽しそうに手をあげている様子

この写真のように、住民の心をつかむのがとても上手な、地域に根差した活動をされている保健師さんたちが、自分たちの身近にいること、そしてこの人たちに困ったときに相談してもいいんだと認識できただけでも、ネパール人住民の方々の安心感や孤独感の解消にもつながったのではないかと感じています。
今回、突然のお願いにもかかわらず、私たちの活動に快くご協力くださったすこやか福祉センターの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も、変化するニーズに合わせながら、地域の方々のご協力も得ながら、引き続き活動を行っていきたいと思います。

※この活動は2024年度立正佼成会一食平和基金の助成を受けて実施しました。


東京事務所 在日外国人支援事業担当

山本裕子

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