【カンボジア事業配信】総合学習型ワークショップによる子どもの健康促進の取り組みと成果
皆さまこんにちは!スレイリンです。
シェアカンボジア事務所でプログラム・アシスタントを務めています。
サアンコミューンにおける女性子ども委員会ミーティング:右がスレイリン
私たちの活動は、プレアビヒア州における子どもたちの栄養状態の改善を目的としています。
本日は、Peer to Peer Workshop (相互学習型ワークショップ)についてご紹介します。
2025年2月4日〜7日にかけて、チェープ郡とジェイサイン郡の2か所でワークショップを開催しました。
第1フェーズの対象地域であるサンコムトマイ郡の関係者を招き、子どもの健康促進活動に関する優れた取り組みを他郡のコミューン関係者と共有してもらいました。
参加者は、チェープ郡の8つのコミューンおよびジェイサイン郡の6つのコミューンから、それぞれ「女性子ども委員」、「コミューン評議会議長」、「コミューン職員(出納係)」の3名ずつが参加しました。
ワークショップの目的は以下の通りです。
1. 子どもの健康促進活動を改善する上での課題や問題点を明らかにすること
2. 子どもの健康促進活動の実施能力を向上させること
3. 地域社会における重要なメンバー間の連携を強化すること
サンコムトマイ郡の3つのコミューンからは、子どもの健康促進活動における優れた実践事例や、チーム内の良好な協力体制によって活動をどのようにうまく運営できたかが紹介されました。共有された内容には、年間計画と予算の立て方、活動実施のための予算処理の簡略化、報告書の作成と保管の方法などが含まれていました。
また、2024年における活動成果として、重度の栄養失調児が治療を受け、回復に至った成功事例なども共有されました。
チェープ郡およびジェイサイン郡からの参加者は、ワークショップに大きな関心を示し、自分たちのコミューンにおける課題や改善点に気づくことができました。
主な課題としては、女性子ども委員の活動運営能力の不足、メンバー間での知識や経験の共有不足、コミューン評議会議長との協力体制の不十分さなどが挙げられました。
今回のワークショップには、日本から専門家を招き、スタッフはファシリテーション技術について学ぶ機会を得ました。ワークショップを成功させるために、スタッフ同士で何度も話し合い、入念な計画を立てました。その結果、非常に有意義なワークショップを実施することができたと思います。
今後も引き続き各コミューンの活動をフォローアップし、可能な限り支援を続けていきたいと考えています。また、自身の知識もさらに深め、それをコミューンの皆さんと共有していきます。
シェアカンボジア事務所
プログラム・アシスタント スレイリン