【カンボジア事業配信】カンボジア事業のインターンを通して学んだこと
皆様こんにちは!東京事務所インターンの今泉です。
いよいよ3月ということで、私のインターンとしての1年間が終了します。
今回のブログでは、インターンを通じて学んだことや感じたことを振り返ってみたいと思います。
私は現在、大学院修士2年生で公衆衛生学を専攻しています。
学部生のときに別のNGOの短期ボランティアとしてカンボジアの病院で活動した経験があり、その経験からカンボジアが大好きになり、将来的にはまた関わりたいと考えていました。
そんな中、大学院の同期を通じてシェアがカンボジアで活動していることを知り、「これはぜひ実際に現地で見てみたい!」と思いました。シェアのカンボジア事業について調べるうちに、その理念や活動内容に共感し、東京事務所の方に相談したところ、実際に現地を見学する機会をいただくことになりました。
その見学の様子については、過去のブログ記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください!👇
カンボジア事業のインターンを通して学んだこと | 記事編集 | note
現地での活動見学中に、シェアで毎年インターンを募集していることを教えていただき、ぜひ応募してみたいと思うようになりました。現地で活動を見学してどのように現地でプロジェクトが実行されているのか学ぶことができましたが、東京事務局ではどのような業務をされていて、現地とどのように連携を取り事業を支えているのか知りたかったからです。また、NGOの運営や資金調達の方法にも関心がありました。
インターン選考に応募、無事に合格をいただき、2024年4月よりインターンとして活動開始をしました。
インターンが始まると、想像していた以上に多岐にわたる業務に携わることになりました。
・事業ミーティングへの参加
・ブログやSNSの更新、広報活動
・事業のデータ整理や報告書作成
・イベントやスタディツアーの運営補佐
・新規事業の調査(人口動態や保健指標の分析など)
初めのうちは、ブログの更新や会計の確認など「裏方」の業務が多く、現場での直接的な支援とは違うことに戸惑うこともありました。しかし、メンターの方からの丁寧な説明を通じて、こうした事務作業こそがプロジェクト運営に欠かせない重要な役割を果たしていることを理解しました。
カンボジア事業以外にも他の事業の業務や年間を通して行われるさまざまなイベントにも関わらせていただきました。シェアの活動を支えるための各事業の役割や連携についても学ぶことができました。
「支援」と聞くと、物資やお金を寄付することを想像するかもしれません。しかし、現地で活動を見ていると、単にお金や物を与えるだけでは持続可能な支援にはならないことがよくわかりました。
こんな話を以前聞いたことがあります。ある団体が農村地域にきれいな電気の通った学校を建てました。しかし、しばらくすると電球が切れてしまい、現地では新しい電球を買う手段がなかったため、結局、電気のつかない校舎で子どもたちが勉強することになってしまいました。ただ「与える」のではなく、それが長期的に維持できる仕組みを作ることが大切です。
シェアの活動では、こうした「与えるだけの支援」ではなく、「現地の人材育成」を最優先しています。
例えば、カンボジア事業では、お母さんたちが簡単に子どもの離乳食を作れるよう「とりわけ離乳食」という方法を推奨しています。これは、大人の食事を作る際に、調味料で味付けをする前に子どもの分を取り分け、それを離乳食として調理できるようなレシピを考案し、お母さんたちに伝えるというものです。
この方法なら、新たに特別な食材や調理器具を必要とせず、現地の家庭にあるもので子どもに適した食事を提供できます。こうした支援の仕組みを作ることで、一時的な援助ではなく、お母さんたちが自らの力で子どもの栄養を改善できる環境を整えていくことができます。
また、NGOの運営のためには、JICAや企業からの助成金や寄付に頼る必要があり、資金の確保の難しさも実感しました。さらに、そのためには広報活動を通じて支援者を増やすことが重要であり、支援者サービス事業や広報事業の役割の大切さを学ぶことができました。
この1年間で、「本当に必要な支援とは何か」を見極める視点が身についたと感じています。
支援とは単に「助けること」ではなく、現地の人々が自ら問題を解決し、持続可能な仕組みを作ることが最も重要だと学びました。
最後に、この1年間温かく指導してくださったシェアの皆さん、そして活動を応援してくださった皆さんに心から感謝申し上げます。今後も、シェアの活動を応援していただけると嬉しいです!
東京事務所 海外事業インターン
今泉
シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。