離乳食教室体験イベントご報告
皆様こんにちは!
東京事務所インターンの今泉です。
今回は、10月1日に行われた「カンボジアスタッフに学ぶ『離乳食教室』体験イベント」についてご紹介します。このイベントでは、来日したカンボジア事務所現地スタッフのコンティアとともに、一緒に離乳食を作りながら、カンボジアでの活動を参加者の皆さんと一緒に体験できるよう、企画されました。
はじめに、シェアがどのようにしてカンボジアで離乳食教室を広めているのか、活動の概要が紹介されました。カンボジアの家庭では離乳食の習慣がまだ根付いていないことが多く、子どもの栄養改善を目指すための重要な第一歩として、シェアは離乳食の普及活動に取り組んでいることをシェアスタッフよりお話されました。
その後早速、カンボジア人スタッフのコンティアの指導のもと、参加者の皆さんがグループに分かれて離乳食作りに取り掛かりました。
最初に、それぞれのグループでどの月齢の離乳食を作るか決め、準備を始めました。今回使った食材はニンジン、かぼちゃ、小松菜、合いびき肉など、現地でも安価で手に入りやすく、家庭でもよく使われるものを選びました。
調理過程では、各グループから質問が飛び交いました。食材の大きさ、どのくらい煮たらいいのか、カンボジアでもお肉はよく食べるのか、等。コンティアはそのたびに即答し、的確なアドバイスをしていました。
ちなみにコンティアによると、カンボジアではお肉は高価なため、農村家庭では頻繁には十分な量を食べられることはないとのことでした。
野菜を切り、煮、月齢に合わせた食形態につぶしていく作業は時間がかかり、参加者の方より「思ったより大変」との声がありました。
私も実際に調理を体験し、離乳食作りの大変さを実感しました。
日本では子どもに与えるのが当たり前となっている離乳食ですが、カンボジアではまだ十分に離乳食を作るという文化が広がっていません。シェアの活動のひとつである、離乳食の大切さを広め、現地の住民が手に入りやすい食材で作りやすく栄養価の高いレシピや調理法を考案して提供することが、地域に根付かせる鍵であることを改めて実感しました。
すべてのグループの離乳食が完成したら、いよいよ試食タイム!の前に、各グループが作った離乳食が月齢に適している形態なのか、コンティアのチェックが入りました。「これは固すぎる、柔らかすぎる」など、厳しくコメントをくれました。コンティアの離乳食に対するプロフェッショナルな姿が感じられました。
その後、試食タイムでは、コンティアに質問をしながら、みんなで試食を楽しみました。カンボジアや東南アジアでよく使われる家庭調味料、ナンプラーをたっぷりかけて、離乳食と一緒に作った大人用の食事も堪能し、皆さん「おいしい!」と笑顔で試食されていました。
今回使った野菜はカンボジアで身近にとれるものなのか、離乳食を子どもたちは毎日食べられているのか?という質問がありました。これに対して、女性子ども委員が離乳食教室を行っているが、実際にはなかなか離乳食が定着をしないことをコンティアが回答しました。シェアが作成した離乳食のレシピ本がありますが、これは女性子ども委員には配布されていますが、住民には配布できていないため、今後は住民にもレシピ本やパンフレット等を配布していくことが課題となっています。
そして最後に記念撮影を撮り、終了となりました!
参加された皆さんからは、会場の雰囲気が良く、カンボジアの保健事情について知れて良かったとの声をいただきました。
今回の離乳食教室は、参加者の皆さんに事業の概要、カンボジアの離乳食についての現状を知っていただく貴重な機会となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今後もシェアは、皆様に楽しんでいただけるようなイベントを企画して参ります。ぜひSNSフォロー、ブログをチェックしていただけると嬉しいです。
東京事務所 海外事業インターン
今泉
シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。