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【更新!現地からの配信】カンボジアで一緒に歯磨きしよう!~UAゼンセン海外派遣ボランタス活動~

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【更新!現地からの配信】カンボジアで一緒に歯磨きしよう!~UAゼンセン海外派遣ボランタス活動~

『とても有意義で感動いっぱいの研修、一日たりとも忘れずに過ごしています。』

こんにちは。東京事務所の有満です。シェアでは6月にUAゼンセン(注)主催のスタディーツアーの受け入れを行いました。UAゼンセンは社会問題の解決をめざして活動している非営利団体のプロジェクトに対して支援を行っており、シェアも長年カンボジアの子どもの栄養改善事業にご支援をいただいています。UAゼンセンでは、毎年支援しているプロジェクトに対して、視察・体験・現地交流する目的で、組合員の派遣もおこなっています。UAゼンセンが行う社会貢献活動は「ボランタス活動」と呼んでおり、海外派遣中に参加する組合員が主体となって現地でボランティア活動を行うことも特徴的です。

(注)UAゼンセンとは、繊維・衣料、医療・化粧品、化学・エネルギー、窯業・建材、食品、流通、印刷、レジャー・サービス、福祉・医療産業、派遣業・業務請負業など、国民の生活に関連する産業の労働者が結集して組織された産業別労働組合

数日前、このスタディツアーに参加された参加者の一人から冒頭のメッセージをいただきました。私自身はシェアの引率者として日本から同行しましたが、普段交流する機会のない異業種の方達と有意義な時間を過ごすことができ、参加者の皆さんが現地でたくさんのことを肌で感じられて成長していく姿を目のあたりにすることができました。

第1回シェアチームメンバー
2024年ボランタス海外派遣の第1回シェアチームメンバーはUAゼンセンの事務局を含む計11名で構成されました。派遣期間は移動日も含めて一週間で、シェアカンボジア事業がプレアビヒア州で行っている包括的乳幼児健診(乳幼児健診・離乳食教室)の見学やシェアのカウンターパートである女性子ども委員と保健ボランティアとの意見交換、保健センターの視察等を行うとともに、チームのボランティア活動としてチェープ郡小学校での「衛生教育」を行いました。

出国前の第1回シェアチーム 海外派遣のメンバー(後ろ列の右から一番目が有満)


チームメンバーとは4月の事前勉強会で初めて顔合わせをしてから、渡航まで2回ほどオンラインで打ち合わせを行いました。ボランティア活動を検討していく中で、カンボジアの子どもたちの口腔衛生状態の課題が現地から提起されました。具体的には8割以上の3歳児が虫歯を経験していたり、多くの子どもたちが重篤な痛みを経験し、食べたり眠ったりすることができないというようなものです(National Action Plan for Oral Health 2024-2030, 2023)。

2月に現地プロジェクト・マネージャーのモーガンがプレアビヒア州立病院の歯科医を訪れた際は、現地では虫歯を治療するという概念がなく、身体の健康と虫歯の関係もしっかり理解されていないことが分かりました。現地では「乳歯はまた生えてくるから大切ではない」、「コンソメの素を虫歯に塗布すると痛みが和らぐ」というような驚きの話も聞かされました。子どもへの口腔ヘルスケアの実際の提供は、主にNGOとの連携を通して、首都プノンペンを中心にごく小規模で提供されており、子どもたち対処するためのモデルは存在していません。

今回派遣されたメンバーは様々な業種の労働組合に所属しており、医療従事者、繊維・衣料関係者、研究者など所属も様々です。そんな参加者の皆さんがそれぞれのスキルを活かして歯磨きを啓発する紙芝居や歌を準備しました。

紙芝居を使って子どもたちに歯磨きの大切さを教えます。


虫歯の原因や歯磨きの大切さを紙芝居と歌で学ぶ

紙芝居で虫歯の原因や歯磨きの大切さを教わったら、全員で歯磨きの歌を合唱します。歌詞は日本で良く歌われている『はみがき上手かな』を参考にしました。最初は日本語の歌詞通りに翻訳しましたが、現地のクメール語で試しに歌ってみたところ、くちゅくちゅしゅわしゅわ、グリグリシャカシャカといった日本語の擬音の面白さがクメール語に訳すと親しみを失ってしまうというコメントがあり、カンボジアの子どもたちが覚えてもらいやすい「ブクブク(実際のクメール語の発音は「ポプポプ」)」という言葉に置き換えて、子どもたちが楽しんでもらえるような歌詞が完成しました。

現地で手に入れられる歯ブラシと歯磨き粉のプレゼンとをもらってうれしそう


最後は先生たちに紙芝居や日本のおもちゃをプレゼントしました


現地で学んだことをそれぞれの組合で広めることを期待します

移動日も入れて約一週間という短いスタディツアーでしたが、参加者の皆さんは現地で子どもたちの栄養改善の事業を実際の目で見てもらい、またご自身も現地の子どもたちの健康改善に寄与するボランティア活動を行いました。会員の皆さんはそれぞれ企業に所属していますが、今回の視察のように、継続して貢献し続けることが、巡りめぐって国際貢献につながっていること、自分たちは自分たちの生活のためだけに働いているわけではないことを強く学んだというような嬉しいコメントをいただいています。

組合員の皆さんは現地で学んだことを職場やそれぞれの組合で広めることが期待されています。日本でこれからどんなアクションを起こしていかれるのかということも含めて、これからの交流をとても楽しみにしています。第一回シェアメンバーの皆さん、お疲れ様でした!

東京事務所 カンボジア事業担当
有満麻里

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