カンボジアの世界遺産 天空の寺院(プレアビヒア寺院)のご紹介 ~神様に誓いをする場所~
皆さんこんにちは。最近、糠漬けづくりにはまっているインターンの岡田です。先日、山梨の道の駅で買った新鮮な野菜を漬けたら、家庭の糠漬けが料亭の味になり、感動しました。
さて、シェアは、9月30日(土)~10月1日(日)に東京国際フォーラムで開催された「GLOBAL FESTA JAPAN2023」に出展させて頂きました。コロナ蔓延後初の入場制限のない形での開催で、会場は様々な国で国際協力活動を行う団体と来場者で賑わい、活気に満ちていました。
【左上:行ったことがある・行ってみたい国にその国の旗を貼ってもらいました
/ 右上:シェア活動地の1つである東ティモール産コーヒーの販売をしました
/ 下:有名人も多数登壇し会場は活気に満ちていました】
シェアのカンボジアでの活動も、東ティモールや国内外国人支援の活動とともに多くの方に紹介させて頂くことができました。これまでシェアを知らなかったという方も多かったのですが、活動説明に耳を傾けて下さった後は、「今、自分がこの活動のためにできる支援はどのようなことがありますか」と尋ねて下さったり、機関紙を数冊持ち帰って下さったり、東ティモール産のコーヒーを購入して下さったり・・・来場者の皆様の中に自然と湧きおこった真っすぐな思いや行動がとても嬉しく、胸が熱くなりました。 これほど多くの国際協力に関心のある方々と直接お会いできる場は少ないため、大変貴重な機会となりました。また、自分自身もこれから来場者側としても様々なイベントに足を運んでみたいと思いました。
なお、シェア東ティモールコーヒーはピースウィンズ・ジャパンさんが代行販売を行っており、以下のオンラインショップからご購入いただけます。
今回のGLOBAL FESTA出展に伴い、カンボジア事業部担当として事前にカンボジアやプレアビヒア州の地理や文化、シェアの活動に関するクイズや資料を準備させて頂きました。 そして、カンボジアやプレアビヒア州について調べる中で、プレアビヒア寺院というとても素敵な世界遺産を知ることができましたので、皆様にご紹介させて頂ければと思います。
プレアビヒア寺院は、9世紀末にクメール人によって建設されました。寺院名の「プレアビヒア」とはクメール語で「神聖な寺院」という意味で、人々が神様に誓いをする場所でした。断崖の頂上にあるため、眼下に眺望が開けており、「天空の寺院」とも言われています。
【プレアビヒア寺院からの景色】
プレアビヒア寺院はタイとの国境に位置し、かつてはカンボジアとタイそれぞれが領有権を主張していました。1962年には国際司法裁判所によってカンボジア領と認められたものの、領土問題の火種はくすぶり続けていました。2008年の世界遺産登録に際して領土問題が再燃、武力衝突が勃発し、死傷者が出る事態となりましたが、2013年に国際司法裁判所によって改めてカンボジア領と認められました。 プレアビヒア寺院が近隣の遺跡と比較してまだ知名度が低い理由として、アクセス面に加え、このように近年まで危険地帯で立ち入ることができなかったことが挙げられます。
以前は未舗装路ばかりで移動に長い時間がかかりましたが、その後、道路が整備され、現在はプレアビヒアへの道はすべて舗装されています。遺跡巡りの拠点であるシェムリアップからは車で3時間半から4時間ほどで、日帰り観光も可能です。カンボジアとタイの国境の断崖絶壁から見る景色が絶景で、観光客が途絶えることがないそうです。
【プレアビヒア寺院内部】
実は私自身もカンボジアはまだ訪れたことがなく、修士論文が終わった後の目標は、カンボジアのプレアビヒア州、シェアのカンボジアオフィスとプレアビヒア寺院を訪れることです。
皆様もカンボジアを訪れる機会がありましたら、ぜひシェアの活動先であるプレアビヒア州にあるプレアビヒア寺院を訪れて頂けたらと思います。
シェアインターン
岡田 結生子
シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。