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シェア東ティモールスタッフ、初めての日本滞在!経験したこと、感じたこと

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シェア東ティモールスタッフ、初めての日本滞在!経験したこと、感じたこと

日本の皆さん、オハヨウゴザイマス!オゲンキデスカ?
私たちはアネネとネルソンです。ときどきブログに登場しますが覚えてくださっているでしょうか?
実は、2月下旬、日本に一週間(2月20~28日)滞在してきました!ユースエクスチェンジというJENESYSプログラムに参加したのです。今回のブログでは、そのときの様子を報告します。

アネネ(左)とネルソン(右)ディスカッション前のセルフィー

JENESYSとは対日理解促進交流プログラムのことをいいます。諸外国にいる青年を対象とし、日本に対する関心と理解を高め、日本と諸外国が良い関係を築き、外交基盤を広めることが目的の一つとされています。東ティモールを含む12の国から集い、東ティモールからは私たちを含め8名が参加しました。参加者の日本に対する関心ごとは、それぞれの専門性や関心によっても違いがあります。そのため、経済・社会・文化・歴史など、参加者によって日本滞在中にコースを選択することができます。
ここからは、私たちがどのような経験をしたのか、それぞれご報告します。

プログラムに参加した東ティモールからの参加者たち

アネネです。今回が初めての海外旅行でした!初海外が日本だなんて、なんて贅沢でしょう!!成田空港に降り立ったとき、ネルソンと、「あれ?日本人スタッフが言っていたほど寒くないね?」「うん、ほんと。寒くない。」こんな風に話していました。でも、担当の日本人の方が来て、外に停まっていたバスに乗ろうと動くドア(自動ドア)を出た瞬間…!!自分の歯が全部落ちるんじゃないかと思うほどの寒さでした。私たちはパスポートに判を押してもらい、ドアを出た場所が外だと思っていたのです。成田空港は広いのですね…。あぁ本当に寒かったです。

私はインターネットについて学ぶコースを選択しました。フェイクニュースの見分け方、フェイクニュースに惑わされない方法を中心とした講義を受講しました。また、各地を訪問し、日本の文化についても学ぶことができました。私が一番感動したのは、浅草寺を訪問したときです。古くからある寺院を参拝し、カトリックとは違う趣があって、空間が広く、心が落ち着く場所でした。

インターンネットについて学んだグループの皆と。(アネネは右手前)

私が日本で学んだことは、①日本は開発の進んだ国で、すべての人が知識を身に着け、規則に従って生きているということ、②ゴミのない生活をしている(人は多いけれど決まりを破ろうとする人が少ない)、③日本には外国人の興味を引く歴史的な文化がある、④仕事のシステムがしっかりしている。決まりがあり、そして勤勉な人が多い、⑤街行く人皆おしゃれで、自分のスタイルがある、の5つです。

東ティモールに戻ってから自分が実践したいな、と思っていることは、まず、時間を守ること!そして、ゴミはゴミ箱に捨てること、そして最後に、自分の国の文化を大切にしたい、と思いました。自分たちが文化を大切にすれば、文化がどんどん発展していき、それに賛同してくれる他国の人が増え、そして東ティモールの発展に繋がると感じています。

最終報告会の日(アネネは前列左)

皆さんこんにちは。ネルソンです。今回のプログラムで選択できるコースは全部で5つありました。観光、インターネット、農業、労働環境、都市開発についてでした。私は農業を選びました。なぜなら、東ティモールの多くの家庭は農家で生計を立てていて、自国の農家や農業が抱えている課題を他国の人と共有し、課題についての解決策を議論することで、自国の未来につながると考えました。

私は福島県の農家を訪れることができ、一緒に参加した人々と議論する機会がありました。その中で私が感じたことは5つあります。①東ティモール政府が農業に優先度をあまり置いていない、②そもそも農家の知識が不足している。焼畑ののちに出た灰を肥料に使用するが、東ティモールの農家たちはそのメリットを理解しておらず、また、焼畑が与える悪影響も知らない。③商品販売につなぐプロモーション活動についての知識がないため、大きな会社に作物を買ってもらうことができない、④海外へ輸出する関係性を諸外国と築くことができていない。

福島県にある神社を参拝

アタウロの市場で販売している野菜は、ディリから運搬していきています。理由は、アタウロの農家は収穫量が少なく、自分の家で採れたものは自分たちで消費してしまうからです。作物の耕作規模が少ない理由の一つは、水の確保が厳しいから。グループの議論の中で私が頭を振り絞って思いついたアイディアは、植林をして水を保全していく、です。これは私一人のアクションプランではなく、グループで考えたものですので、まだ実行に移すことはできていません。ただ、今の私ができることは、日本で得ることのできた経験を友人や家族、そして農家の方々に伝えていくことだと思います。東ティモールが抱える農業の課題に、少しずつ向き合っていきたいです。

諸外国の方々との議論中

また、日本で学んだことは、①ゴミはゴミ箱に捨てること。そして、分別すること。おやつのゴミなども、移動中に食べたものはポケットに入れて、ゴミ箱のあるところで捨てていました。こういう一人ひとりの行動で日本の清潔な環境は守られているのだと知ることができました。また、②時間を無駄にしない。今何をするかを明確に把握し、有効的に時間を使っていることが印象的でした。また、諸外国の方と話せたことも、自分にとって有意義な時間でした。自分の国が抱える問題を言葉にし、解決に向けてアイディアを出し合うことができたのは、初めての経験でした。このような機会を与えてくれたシェアに感謝しています。

最終日(ネルソン前列左)

以上が私たちが日本で経験したことです! 日本で経験した、「自分たちの抱える問題を言葉にし、解決に向けてアイディアを出しあう」ということを活かし、今度は東ティモールで、そして保健の分野でもいろんなアイディアをスタッフと出し合って、課題の解決に向けて努力していこうと思います!

最後まで読んでくださって、アリガトウゴザイマシタ!

右:ネルソン・トメ(Nelson)ヘルスオフィサー
左:フレリア・ファティマ・ピント(Anene)ヘルスオフィサー

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