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今までの研修とは一味違う?!学校での定期的な保健教育の実施を目指して

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  • 東ティモール事務所 フィールドオフィサー ジョシオ
今までの研修とは一味違う?!学校での定期的な保健教育の実施を目指して

こんにちは!皆さん元気でお過ごしですか?
2023年も皆さんにとって健康的な年となりますように!
今月は私、ジョシオがブログの担当です。

2022年11月、学校への給水設備支援活動について皆さんに共有させてもらいましたが、今月は学校の先生たちに対して行った保健教育の研修についてお話させてもらおうと思います。

教員による保健教育練習の様子(マラリアとデング熱について)

学校で保健教育が定期的に行われるために…

この研修を通して、教員たちがCOVID-19 を含む感染症についての知識と保健教育を実施するために必要な技術を得ること、そして、教員が学校で保健教育を定期的に実施できるようになること。この2つが研修の目的です。

研修実施の前には、各学校が抱える保健教育の問題について先生たちに話し合ってもらいました。シェア側だけが定期的に保健教育を行ってもらいたいという気持ちでは、継続性は期待できません。研修を通して、学校側の気持ちはどうなのかを確認しました。定期的に保健教育が実施できていないのであれば、その問題点は何か、学校側はこの問題についてどう感じているか、解決したい気持ちはあるかどうか…

学校側から、「定期的な保健教育実施が目標だったが、教員の数が不足していたために保健教育にまで人材をまわせずにいた。しかし、現在は多くの人が大学を卒業し、教員の数が増え、定期的に保健教育を実施できる段階にきている」と伝えられました。学校側にも気持ちがあることが確認できました!

まずは教員同士による問題点の話し合い

保健教育が実施されていない理由は何?!

では、保健教育が実施されていない理由はどこにあるのでしょう?理由をクリアにしていきました。話を聞いていくと、以下のようなことがあがりました。

  1. 教員の専門がそもそも「保健」ではなく、保健教育をするための知識が不足している
  2. 教材を使った保健教育の方法を知る教員がいない、生徒の注意を惹く工夫をするのが難しい
  3. カリキュラムにはあるものの保健教育担当の教員がおらず、実施がされていない

東ティモール人にとって、自分たちの苦手な点、やるべきことをやっていなかったことについて他人の前で話すことはなかなか難しいことです。でも、教員たちが正直にこれらの点を共有してくださり、私は驚いたと同時にとても嬉しくなりました。

学校ごとに保健教育を行う際の問題点を発表してもらいました

解決すべき点がわかったら、次はどうやって解決していくかを話し合います。まず、知識や教材の使い方に関しては、シェアの実施する研修の中で補うことができ、必ず生徒たちに効果的な保健教育ができるようになる、と伝えました。私たちから学校へリクエストしたのは、時間割の修正でした。そしてすべての科目をカリキュラムに沿って平等に進めていく、それを学校側に約束してもらうことができました。また、校長先生は、研修を受けた教員の保健教育の実施は、自分が責任を持ってコントロールしていく、と話してくださいました。

飽きない研修をするために

研修は、アタウロでは計2校、メティナロでは1校で実施し、教員計34名が参加しました。私一人ではすべての研修は到底できませんので、他のスタッフにもたくさん手伝ってもらいました。セッションは1)生徒を引き付けるために必要なこと~教材の使い方、2)COVID-19、3)マラリアとデング熱、4)下痢についてでした。セッションだけではなく、教員の知識、そして、教材を使った教える技術が、研修を通して身についたかどうかを確認するため、筆記テストと実技テストも行いました。そうすることで、教員たち自身が「点数」という目で見えるもので自身の知識・技術を判断することができます。そしてやる気も出ます。

興味を引くためのクイズ中。
クイズの文言が正しければ右に、間違っていれば左に移動してもらう。身体を動かす工夫を!!

シェアのファシリテーターは参加者の興味を引くためにたくさんの工夫をしました。ドラマをして笑いを取ったり、ゲームをして興味を惹いたり、そして歌を歌ったり…。すべて、シェアの中で作成したガイドラインに従って進めていきました。興味を惹いて研修に引き込んだら、まずは基本的な情報を伝えます。こちら側から一方的に伝えるのではなく、参加者が身体を使い、参加しながら学んでいきました。学んだあとには教員たちに練習をしてもらいます。他の参加者を生徒と見立て、実際に生徒の前で実施ができるように。これが一番の目標です。教員の練習中は他の教員から突っ込みが入ったり、教員同士でアドバイスし合う姿が見られました。

たくさんの準備と工夫、そして研修を実施するための私たち自身の練習が必要でしたが、とても良い研修になったと感じています。

COVID-19のセッション。感染経路を防ぐには…?を参加者に考えてもらう

教員たちからの声

さて、教員たちは楽しかったでしょうか…。研修を行った私たちだけが楽しかったのでは何の意味もありませんが、活動の最後に行った活動振り返りの時間に教員たちからの嬉しい声をたくさん聴くことができたので、少しだけ紹介します。

  • 今回の研修はとても貴重だった。生徒に参加してもらえるように惹きつける技術まで学ぶことができた

  • 自分の専門は保健ではないけれども、自分でもよく理解をしてセッションをできる実感があった。これで生徒にも伝えていくことができると思う

私は、自分で振り返っても、シェアのスタッフたちが使った方法は参加者をとても活発にし、飽きさせない研修だったなぁと感じています。教員たちが実際に実演する練習時間があったのも、とても良いと思いました。

参加者の興味を引く工夫が大切 丸くなって歌う♪

これからの保健教育が「定期的に」実施されていくように

このブログの最初にも記載した、活動の目的について皆さん覚えてくれていますか?今回の研修の目的は、「定期的」な保健教育の実施です。研修の中で1月~3月に実施する保健教育の実施計画を作成する時間も設けました。本当に教員たちだけで実施できているかどうか…これからフォローアップを行っていく予定でいます。

今回の研修は、私がこれまで見てきたものとは一線を画していたように思います。参加していた教員たちも「今までのものとは全然違う!眠くならない!」と感想を述べてくれました。教員たちが実施するにあたり、自信があって、あ~楽しい、と感じられていたら、保健教育はきっと定期的に実施されていくでしょう。

学校ごとに保健教育の計画を立てる 今月からフォローアップを開始します。

楽しく保健教育を学んだ生徒たちが、予防について身体で理解し、そして学校以外でも健康的な生活の実践をしてくれるように願います。
ここまで読んでくださってありがとうございました!東ティモールから大きなハグを!また来月お会いしましょう~

文責:ジョシオ・ソアレス(Josio)
フィールドオフィサー

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