「シェアカフェうさぎのみみ」開店です!
みなさんこんにちは。東京事務局で支援者サービスを担当している末永です。秋も深まり、朝晩は冷え込むようになってきました。みなさま、あたたかくして元気にお過ごしくださいね。
さて、シェアでは10月13日ならびに15日に、「シェアカフェうさぎのみみ」を開催しました。
「シェアカフェうさぎのみみ」は、オンラインでシェアのスタッフや理事と話をする、シェアの支援者様限定の「シェア40周年記念おしゃべりイベント」です。おしゃべりの内容はなんでもOK!カフェのようにのんびりとした雰囲気の中で、支援者のみなさまの声を聞かせていただきたいと思い、企画しました。「うさぎのみみ」は、6つのテーマで、全12回にわたって開催する予定です。
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うさぎのみみ第1回目《東ティモール編》
初回の「うさぎのみみ」は東ティモールをテーマに、「東ティモールに惹かれて12年!島の魅力を知り尽くした、シェア東ティモール駐在スタッフとのおしゃべり。」というタイトルで開催しました。当日は、東ティモール駐在員の深堀より、東ティモールに関わるようになったきっかけや自身の経験を通じて、ティモールの魅力をお伝えしました。
イベントには、シェア事務所がある関東地方だけではなく、甲信越地方、台湾やマレーシアなど海外からもご参加いただきました。また参加者の皆様にも自己紹介をいただき、シェアを知ったきっかけやご支援をくださっている理由などを聞かせていただきました。深堀とのやりとりもあり、楽しい時間となりました。
東ティモールの海_夕日
現在、シェア東ティモールが事業地としている場所は、インフラ(電気、公共道路)が未整備な僻地です。その他にも、保健サービスを受ける側である住民の保健に関する情報の不足、保健サービスを提供する側である医療者の技術不足の問題があります。2019年までに外務省日本NGO連携無償資金協力を受けて実施した事業で、住民の保健サービス利用は改善をみせましたが、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、保健サービスの受診状況が未だ低い現状があります。
このような背景から、シェアでは現在「母子保健サービス活性化事業」に取り組んでいます。このプロジェクトでは
上記3点を目標に、活動しています。
そしてこのプロジェクトを、10名の現地スタッフと一緒に実施しているのが、東ティモール駐在員の深堀です。
東ティモールの言葉といえばテトゥン語ですね。深堀は今でこそ協力隊の訓練所でテトゥン語講師を務めるほどの語学力ですが、2011年に派遣された当初はテトゥン語の辞書などもなく、セキュリティのおじさんと夜通しおしゃべりをしたり市場でおばちゃんと一緒に野菜を売ったりして言葉を覚えたとのこと。また漏電による火事で所持品すべてを一瞬で失うという経験をするなど、なかなかにハードな日々を過ごしていたようです。
釣りをしている東ティモールの住民
それにも関わらず、「東ティモールを嫌になったことは一度もない」と言い切る深堀。それは、「東ティモールの人々に対する興味が尽きない!東ティモールの人々に魅了されているからだ」と言います。「火事の後も、自宅に住まわせてくれたり服などを分けてくれたりと、ティモールの人々に助けられた。何もなくなった今こそ、彼らと同じ立場で、本当に必要とされているものが何かを考えられるときだと思った。」と話してくれました。地域に溶け込む柔軟さと天性の明るさで、東ティモールの人々に愛されている様子がとても印象的でした。
そんな深堀は、2021年からシェアに仲間入りしました。シェアの「日本人と東ティモールの人々が、ともに活動に取り組むところに魅力を感じた」と言います。「共に活動に取り組む」というのは、ティモール人がいいたいことを自由に言える環境であったということ。お互いの意見を言い合って、活動を形作っていくところがいいなぁと思った。」と話してくれました。東ティモールの人々に寄り添って活動している深堀とシェアの相性は、ぴったりなのかもしれないですね。
最後に深堀より、今後もみなさまからシェア東ティモールをご支援くださいと語り、報告を締めくくりました。
Q1. 現地の人は保健の何に困っていて、現地ではどう変わろうとしているのか。それに対してシェアではどのような支援を行っているか?
A1. 東ティモールでは、5歳未満の死亡率が46/1000人、衛生施設を利用する人が30%、予防接種、妊産婦死亡率も高い。アジア他国と比べても支援が必要な国である。シェアが活動しているアタウロでは、シェアの支援が入ったのもあって全体で予防接種率が6割まで上がったが、まだまだ低い。東ティモール政府は、2030年までに5歳未満死亡率を25/1000までに、妊産婦死亡率も142/10万出産を72/10万出産までに下げたいと目標を立てている。保健省が掲げている目標を達成できるように支援していきたい。
Q2. 日本人が現地で病気になった場合、どのような医療機関にかかるのか?歯科医師はいる?
A2. 私の場合、蕁麻疹が出たときに外国人の医師がいるクリニックを受診した。これまで東ティモールには歯科医師がほとんどいなく、虫歯になったら抜く、もしくは一時帰国して治療をするしか選択肢がなかったが、現在はポルトガル人の医師が歯科院を開院しているので、クリーニングなどもできるようになった。東ティモール人の医師も増えてきているし、信頼できる東ティモール人医師もいるが、初めて東ティモールに来る場合は、外国人医師の方が安心かと思う。
Q3. ティモール人の人柄が分かるエピソードを聞きたい。
A3. 人柄を例えるならばジャイアン(←!)「お前のものは俺のもの」という考えが似ている。たとえばお菓子や、ボールペン、サンダルを置いておくと、次の日には誰かが使っている。判断基準が「死ぬか死なないか」、のティモール人。小さなことは気にせず、おおらかに生きているのだと思う。
Q4.火災事件の次に忘れないできごどやエピソードは?
A4.いつも年末年始には火災時に泊めてくれたお母さんのうちに泊まっている。お母さんは2016年に亡くなってしまったが、その後もご家族と交流が続いている。2018年もいつもと同じように、一緒に星を見ながら新年を迎えた。その時東ティモールのお父さんに、「日本の家族は元気にやっているか?ここに娘を送り出そうと決めた両親を尊敬している。お前は家族の一員だから、悲しかったり苦しかったり、どんなことがあっても、いつでもここに来なさい」と言ってもらい、すごくうれしかった。
火事のあともらった服とお世話になったお宅のお母さん
シェアではたらくカンボジア好きスタッフとのおしゃべり
コロナ前は年間7%前後の経済成長率を遂げてきたカンボジア。
30年前と今のカンボジア、町も村もそこに住む人々も大きく変化しています。
その中で変わらないものはなにか、内戦後のカンボジアにずっと寄り添ってきたシェアは、どのような活動を続けてきたのか。
昔のカンボジアを知る駐在員のモーガンと、2019年にインターンとして入職し現在はスタッフとして活躍する溝口が、ディープなカンボジアを語ります!
【日程】
(1)2022年11月17日(木)19:00~20:30
(2)2022年11月19日(土)13:30~15:00
※(1)もしくは(2)のどちらかご都合の良いほうにご参加ください(内容は同じです)
【場所】オンライン(申込をされた方にZoomのURLをお伝えいたします)
【参加費】無料
【申込】
(1)メールでのお申込をいただけます。(info@share.or.jp)
「お名前」「ご住所」「連絡のとれるメールアドレス」「参加を希望する日程」を、ご連絡ください。
(2)Google Formでのお申し込みは<こちら>です。(https://forms.gle/SCm2jGo52EExDfs98)
(2)Peatix経由でのお申し込みは<こちら>です。(https://sharecafeusaginomimi2.peatix.com)
文責:シェア支援者サービスチーム 末永明日香
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シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。