地域住民の手で!活動のコーディネーションへ向けて
こんにちは。カンボジア事務所の溝口です。7月に入り、雨の降る時期が増えてきました。先日は真夜中にバケツをひっくり返したような豪雨があり、滝の中で寝ている気分でした。
さて2022年も半分が過ぎましたが、今年の活動のひとつに「女性子ども委員が保健センタースタッフや保健ボランティアと包括的乳幼児健診をコーディネートする」というものがあります。具体的には、コミューン女性子ども委員が中心となり、乳幼児健診の日程・会場調整から、保健センタースタッフへの連絡、必要な機材の準備なども含めて健診の実施のコーディネートができるようになることです。前事業で、自治体の予算を使って離乳食教室の実施をすることができた女性子ども委員が、今度は離乳食教室と同時開催している乳幼児健診の実施ができるようになることを目指します。
まずは、6月上旬にコミューン女性子ども委員を統括する郡の女性子ども委員と、副郡長との第一回目の打ち合わせを行ないました。今後コミューン女性子ども委員が活動をコーディネートしていくために、今感じる不安や、彼らのアイデアをざっくばらんに聞く機会になりました。郡女性子ども委員は、「NGOがいるうちにノウハウを学んでいきたい。」と話していました。次の打ち合わせでは、各コミューンの女性子ども委員や、コミューン長、各コミューンの予算を管理する出納係を含めて話し合いをしていきたいと郡側からアイデアが出されたので、その準備を進めていきます。
【写真1: 郡女性子ども委員と副郡長との打ち合わせの様子】
日々の活動の中では、いつかシェアがいなくなったときのことを想定しています。またカウンターパートが活動の舵を取って動かしていくものであることに度々触れてきました。言葉で表現するのは簡単ですが、実際にカウンターパートや住民たちの手で活動を回すことは最初から上手くいくことばかりではありません。地道に積み上げてきた信頼関係の上で、自治体の予算、人材配置など様々な観点から出てくる課題に取り組むのは、まるで雨季の道を走る気分です。
【写真2: 乳幼児健診の様子】
近々次の打ち合わせが予定されています。その様子はまたブログでご紹介できたらと思います。自分たちの手で子どもの健康を守ろうとする女性子ども委員の皆さん、そして自治体関係者の皆さんを応援してくださると嬉しいです。
カンボジア事務所駐在員 溝口 紗季子
シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。