女性普及員ミーティングを開催~集中して8月までの活動詳細を決定!
こんにちは!在日外国人支援事業部の山本裕子です。
新年度になり、在日外国人の保健医療支援などのテーマで毎年お引き受けしている大学生への講義が昨日からスタートし、今日も2か所目の大学に行ってきました。新年度の初回の講義は毎年少し緊張し気が引き締まります。
さて、本日は、4月20日に開催した、女性普及員(Female Health Promoterと呼んでいるネパール人保健ボランティア)とのミーティングの様子を少しお届けできたらと思っています。
コロナ流行前に使用していた懐かしい会場で開催
今回は、久しぶりに、しんじゅく多文化共生プラザの多目的スペースをお借りして実施しました。コロナ前は、みんなが集まりやすいこの場所でよく開催していたので、懐かしく感じました。
現在ご支援いただいている、立正佼成会一食平和基金の助成での活動期間が8月までですので、8月までのスケジュールを詳細に確認し合い、月次の活動計画に落とし込んでいきました。この日は、3月に修了したインターンも参加でき、議事録を素早くとってくれたので大変心強かったです。
ただ、私はファシリテーションに、インターンさんは議事録に集中しており、スタッフの松尾はオンラインでの参加、ということで、すっかり、会場での活動写真を撮り忘れたという残念な結果もありましたが、当日はみんな集中して、バンバン計画が決まっていきました。
※メイン画像:楽しく議論中!(両端が女性普及員、中央が医療通訳者、画面越しで参加している松尾)
女性普及員が講師として参加しているシェアの母親学級について
今回は、妊婦訪問について、母親学級を紹介したフライヤーについて、ネパール人集住地域での活動について、などいろいろな活動について議論し計画を立てていきました。その中でも今回は、女性普及員の二人が日本の母子保健サービスなどを伝える役目で講師を務めてくれている、シェアが開催しているオンライン母親学級についての議論を紹介します。
日程決めや、内容の修正等の確認がないか話し合っていく中で、沐浴動画の話題になりました。母親学級では、10分ぐらいの沐浴動画を見せながら通訳者がナレーションを通訳して伝えるスタイルで視聴してもらっていますが、先日のミャンマー妊婦対象の母親学級終了後の振り返りでは、沐浴動画は出産した産科等で説明があるはずだし、時間が限られているのであれば沐浴動画視聴をなくして、その分、参加した妊婦同士で話し合う時間にあててはどうか、という意見が出たことを伝え、ネパール人妊婦に対してはどう思うか、と話し合いました。
女性普及員は二人とも沐浴動画を流すことは必要だと思っており、
出産経験のある女性普及員からは、「自分も沐浴の方法がわからずためになったので、沐浴動画はあった方が良いと思う。(産後に)病院でも教えてもらえるが、それまでわからず「どうなんだろう」と不安だったので、母親学級で沐浴についてイメージできるのは良い。」
という意見がでました。
また、産後は母国から子どもの祖父母が来日し育児を支えることがあるが、
「祖母の(沐浴の)やり方と違う場合があるし、祖母が母国から来られない場合もあるので、動画があると不安が軽減すると思う。」
などの声も聴かれ、沐浴動画はネパール人対象では引き続き視聴時間を設けることになりました。
ただ、妊婦同士で話し合う時間はあった方がいいという点はミャンマー母親学級後に出た意見と同じで、妊婦同士の交流の時間を設ける際には、女性普及員がファシリテーター的役割を担い、話しやすい状況が作れるように促すよ、と主体的に、具体的方法まで考え発言してくれて、頼もしさを感じ、次回の母親学級が楽しみになりました。
次のミーティングも決まり、やるべきことが満載ですが、このミーティングで感じた熱い思いや、集中していろいろ決まっていった勢いそのままに、活動を進めていけたらと思います。
文責:在日外国人支援事業
山本裕子
シェアは、いのちを守る人を育てる活動として、保健医療支援活動を現在
東ティモール・カンボジア・日本の3カ国で展開しています。