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日本に暮らすネパール人家族への理解が深まった 外国人母子支援勉強会

  • 医療通訳者や保健ボランティアと共に妊産婦や母子の健康をまもる
  • 在日外国人支援
  • 東京事務局 在日外国人支援事業 松尾沙織
日本に暮らすネパール人家族への理解が深まった 外国人母子支援勉強会

こんにちは。雪にワクワクしている在日外国人支援事業の松尾です。年末に実家で5歳の甥っ子と和気あいあいと5品の料理を作り満足していたら、出来上がった料理を食べた甥っ子が「何これすっごい変な味」と一言。“おいしい味”のストライクゾーンが狭い甥っ子を満足させる難しさを知った年の瀬でした(大人が食べたらおいしかったことはお伝えしておきます)。

さて今日は、先日行った保健師さん等を対象にした「外国人母子支援 勉強会」についてご報告します。
この勉強会は、当会が2021年4月から赤い羽根福祉基金の助成金をいただきながら、母子保健分野の医療通訳の活用をすすめるとともに、外国人母子への支援の充実を目指し、対象地域の保健師さん等と年に数回外国人母子支援に関する課題や対応等の情報交換会を行ってきた中で、“学びたい・知りたいテーマ”としてあがった内容について、学べる機会を設けられればと開催しています。

初回は昨年8月に開催し、保健医療福祉従事者の方が外国人母子支援時に難しさを感じている「在留資格が不安定な母子への支援」について、社会福祉法人 日本国際社会事業団(ISSJ)の近藤さんを講師にお招きして行いました。
2回目の今回は、「外国人妊産婦の母国の妊娠・出産・子育てに関連した文化や母子保健の状況等について知りたい」という声をたくさんいただいたことから、第一弾として「ネパールにおける母子保健」と題して、上智大学総合グローバル学部の教員 田中雅子さんに講師をお願いし、開催しました。

目からうろこのネパールのお話

勉強会では、田中さんから、ここ30年ほどのネパールの歴史と社会の変化、海外移住があたりまえとなった背景、「機会の平等」ではなく「結果の平等」を目指すネパールの母子保健施策と現状、家族計画に関する考え、主な避妊法、日本に来るネパール人の背景、日本で妊娠・出産・子育てをする中での課題等々、ネパールと母子保健に関する様々なお話を聴かせていただきました。

勉強会のスライドより1枚

参加してくださった7区40名を超える保健師・助産師・福祉職の方々からは、「虫歯がある子が多いように感じるが歯磨き習慣はどうなのか」「赤ちゃんのオムツなど、物をストックしないのは普通なのか」「母親同士のコミュニティ・お友達を作れたらと思うけれど、どうしたらよいか」等、普段ネパール人妊産婦や家族と関わる中で疑問に思っていることなど、様々な質問がありました。そして、それに対する、ネパールでの生活や習慣、文化や価値観等を踏まえた田中さんからの回答が大変興味深く、参加者皆で「なるほど~」となり、更に学びが深まりました。

今後の活動へのヒントももらえた時間

特に、「仲間づくり」に関しては、ネパール人は、特別な行事以外では、親族以外の人と特に目的なく“会う”ことはなく、お祭り等で集まってもそこで悩みの相談はしない傾向にあるというお話に、日本人同様にはいかないとハードルの高さを感じました。一方、「出産や子育て等について知りたいことは皆同じで、そういった共通の関心事について情報を得る目的であれば人は集まるし、困り事などは職場の同僚(国籍問わず)等に相談することはある」というお話もあり、既存の仕組みに少し工夫を加えることで、ネパールの方のニーズにあったアプローチができるのではないか、と今後の活動のヒントももらったように感じました。

また、発達課題のある子どもたちへの支援に関しても話題に上り、保健医療福祉従事者だけでなく、在日ネパール人コミュニティでも課題になっていることを知り、今後、お互いに相互理解と連携を深めながら、子どもたちの発達を支えていく方法を一緒に考えていきたいなと思いました。

勉強会後の振り返りの様子(まだまだ聞き足りないシェアチーム)

勉強会での学びを活かし、妊産婦さんとご家族の背景や価値観への想像力を膨らませながら、かつ”こう”と決めつけず、目の前の相手を知ること、話を聴いていくことも大切にしながら、今後も外国人妊産婦さんやご家族と楽しみながら関わっていけたらと思います。

※この活動は、赤い羽根福祉基金の支援により実施している「外国人母子の健康を守る切れ目ない支援体制構築事業」の一環として行っています。

文責:在日外国人支援事業担当 松尾沙織

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