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(認定)特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会 シェアは、保健医療を中心として国際協力活動を行っている民間団体(NGO)です。

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フィリピン台風30号被災地支援について

2013年11月8日から、フィリピンを史上最大級のスーパー台風Haiyan(フィリピン名Yolanda)が襲いました。被害の大きかったレイテ島・サマール島周辺では、かつてない強風と4mを越える高波の被害により多くの町で建物が全壊し、まるで広範囲に津波の被害を受けたかのような惨状となっています。

被災をされた地域の皆さんに謹んでお悔やみ申し上げます。また、被災地の支援のためにさまざまな国際機関の皆さんや諸団体が迅速に支援へと動かれていること、そして日本国内でも多くの在日フィリピン人の皆さんが募金などの被災地支援に積極的に活動を開始されている様子に頭の下がる思いです。私たちシェアも被災地の復興に役立てることができないか情報収集を行っていました。

今回の被災では電気や水道・建物などのインフラが大きく破壊され多くの人が長期の避難を余儀なくされていることから、必要な支援は緊急救援にとどまらず、日常的な保健医療の復興を支えるような息の長い支援が求められてくると思います。そのためには、地元の人材育成が大きな鍵を握ると考えています。

今回のスーパー台風で最も被害が大きかった都市として注目を集めているレイテ島タクロバン市の南郊にある町パロには、国立フィリピン大学医学部のレイテ校(School of Health Science)があります。

フィリピンでは医学部卒業生の多くが海外に出稼ぎに行ってしまう頭脳流出が深刻ですがこのレイテ校の出身者はほとんどが国内にとどまり農村僻地の医療現場で活躍しています。それは住民のための医療スタッフを育てるという理念に基づき、意欲の高い若者を集めてコミュニティヘルスワーカーから医師まで段階的にステップアップしていくユニークな教育プログラムを行っているからといわれています。

レイテ校と日本とのつながりは深く、日本の農村医療の草分けである若月俊一先生(元佐久総合病院院長)の理念を実現する形で開校したといわれています。毎年日本人の医学生を受け入れてくださっており、今回の台風に見舞われた際も日本人の学生が実習中でした。そんなレイテ校も図書館が壊れ深刻な被害が出ています。そこで長野県の東部の農村医療の中核であり、本田代表もかつて勤務していた佐久総合病院が支援に乗り出すことを決定しました。

レイテ校は、とても小さな教育機関ではありますが、住民が参加して住民のための医療を構築するプライマリーヘルスケアの理念を体現している他に類を見ない大学です。私たちは私たちと理念を共有し、住民のために働く優れた人材を輩出してきたフィリピン大学医学部レイテ校の復興を応援したいと思います。今回の災害で募金を考えている皆さんは、ぜひ以下の「レイテ分校友の会」ホームページをたずねて頂きますようお願いします。

facebook Friends of SHS in Japan / レイテ分校友の会
HP JA長野厚生連 佐久総合病院 フィリピン・レイテ島台風被害 レイテ分校再建支援のお願い

 2013年11月19日 
(特活)シェア=国際保健協力市民の会
副代表 沢田 貴志
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