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(認定)特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会 シェアは、保健医療を中心として国際協力活動を行っている民間団体(NGO)です。

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野宿者(4)

特定非営利活動法人訪問看護ステーションコスモス

立ち上げ

訪問看護ステーションコスモスは7年前に看護師だけで立ち上げたステーションです。山谷地域を含む訪問看護ステーションとして、NPO(特定非営利活動)の法人格を取得し、看護師3名事務職員1名から出発しました。多くの人達に支えられ、現在では看護師20名が集まるステーションに成長しました。当初は山谷地域を含めた訪問看護、健康相談を行い、その後横浜寿地域の訪問看護、山谷地域のデイサービスと事業を進めてきました。コスモスで働く看護師は海外で難民の支援を行ったり、路上生活者の支援を行ったりしてきた看護師も多く、他の訪問看護ステーションとは一味違うステーションに成長しました。皆勉強熱心で心優しい看護師達の集まりです。ターミナルグループ、褥創グループ、健康相談グループ、精神グループに別れ、それぞれ自主的に勉強会を行い、昨年は褥創学会、公衆衛生学会、結核病学会でも事例報告をしました。

看取り
山谷地域、横浜寿地域は工事現場や港湾現場等で働く日雇い労働者が多く集まり、労働者はドヤと呼ばれる簡易旅館で寝起きをしています。しかしバブル経済崩壊以降は仕事がなくなり、その日暮らしの労働者はホームレス生活を余儀なくさせられることも多く、山谷・寿地域は日本の中で最も貧しい地域の一つとなりました。そこに住む人達は親兄弟とは縁を切った単身者が多く、昔元気で働いていた人達も高齢化し多くは病気を持つようになりました。
山谷地域では他の支援団体と協力し、単身で生活をしている人達の看取りも行います。その時その時の出会いを大切にし、可能な限り、そして荼毘にふし骨を拾うまで付き合うこともあります。どのような境遇に生活する人達にも差別することなく関わることはコスモスの設立理念にもなっています。勿論、単身の人達ばかりでなく家族と一緒に生活する人達、小児の重症心身障害児等も訪問し、看護を提供しています。今では地域にしっかり根を張り、無くてはならない頼られる存在にもなっています。

健康支援
コスモスでは、訪問看護だけではなく路上の人達への健康支援も行っています。デイサービスの場所を利用し、第1・3土曜日には健康相談・入浴サービス・喫茶サービスを実施しています。また、山谷地域の夏祭り、越年での健康相談、散髪、路上生活者が集まる城北労働・福祉センター娯楽室での健康相談、簡易旅館の巡回相談も行っています。健康相談を実施する中で結核発病者の発見にも努めています。

想い
コスモス事務所のシャッターが閉まると多くの人達がダンボールを運び野宿をします。冬の厳しい寒さは野宿者の命を奪うことも多く、何度か救急車の要請をしたこともあります。残念ながら息絶えていた人もありました。このような光景は忘れてはいけない、慣れてはいけない山谷の光景と思っています。路上死や旅館での孤独死の人達を一人でもなくす為に・・・、コスモスがその名のように可憐な花を、献身的にそして根強く、ほんの一輪でも咲かせることが出来たら・・・と思い日々看護に取り組んでいます。

訪問看護ステーションコスモス
住所:〒111-0021 東京都台東区日本堤1-12-6
E-mail:s.cosmos@cronos.ocn.ne.jp
訪問看護・居宅介護支援
TEL:03-3871-7228 FAX:03-3871-7229
デイサービス(デイサービスセンター コスモス)
TEL/FAX:03-3871-7513

 

訪問看護ステーションコスモス 山下眞実子
機関誌「Bon Partage」No.131(2006年9月)掲載

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